第55回 理学療法士国家試験 午前 第45問
神経内科学第55回午前
脳卒中後の左片麻痺患者に対するADL練習として正しいのはどれか。
1. 上衣を右上肢から着衣する。
2. 浴槽に右下肢からまたいで入る。
3. 階段を上るときに左下肢を先に出す。
4. 階段を下りるときに右下肢を先に出す。
5. 車椅子からベッドに移乗するときに左半身をベッドに寄せる。
- 1. 上衣を右上肢から着衣する。
- 2. 浴槽に右下肢からまたいで入る。 ✓
- 3. 階段を上るときに左下肢を先に出す。
- 4. 階段を下りるときに右下肢を先に出す。
- 5. 車椅子からベッドに移乗するときに左半身をベッドに寄せる。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 浴槽に右下肢からまたいで入る。
片麻痺患者のADL練習では、健側(患側と反対側)を先に動かし、その後患側を動かすという「健側先行の原則」を適用します。左片麻痺では右側が健側のため、浴槽への出入りは右下肢から動かすことで安定性と安全性が確保されます。
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【各選択肢の解説】
1. 上衣を右上肢から着衣する。
❌ 誤り。左片麻痺では患側(左)から着衣するのが原則です。脱衣時は健側(右)から脱ぎ、着衣時は患側(左)から着ることで動作の効率化と安全性を図ります。
2. 浴槽に右下肢からまたいで入る。
✅ 正しい。健側先行の原則に基づき、右下肢(健側)を先に浴槽内に入れることで、バランスを保ちながら安全に浴槽に入ることができます。
3. 階段を上るときに左下肢を先に出す。
❌ 誤り。階段を上る場合は健側(右)を先に出すのが正しい手順です。「上りは健側先行、下りは患側先行」が基本原則です。
4. 階段を下りるときに右下肢を先に出す。
❌ 誤り。階段を下りる場合は患側(左)を先に出すのが正しい手順です。下りは患側先行で安定性を確保します。
5. 車椅子からベッドに移乗するときに左半身をベッドに寄せる。
❌ 誤り。移乗時は健側(右)をベッドに寄せ、体重移動を健側で行うことで安全性が確保されます。
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【試験対策ポイント】
• 健側先行の原則:着衣は患側から、階段上りは健側先行
• 階段下りは患側先行で安定性を確保
• 浴槽・移乗動作では健側を支持点として活用