第55回 理学療法士国家試験 午前 第47問
人間発達学第55回午前
Down症候群の児に対して乳児期に行う理学療法で適切なのはどれか。
1. 腹筋群の収縮を促す。
2. 不随意運動を抑制する。
3. 背這いを移動手段とする。
4. 緊張性迷路反射を促通する。
5. 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
- 1. 腹筋群の収縮を促す。 ✓
- 2. 不随意運動を抑制する。
- 3. 背這いを移動手段とする。
- 4. 緊張性迷路反射を促通する。
- 5. 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 腹筋群の収縮を促す。
Down症候群の児は筋緊張低下が顕著であり、特に体幹の安定性が低いため、腹筋群を含む体幹筋の収縮促通は発達段階の基礎を支える重要な介入です。
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【各選択肢の解説】
1. 腹筋群の収縮を促す。
✅ 正しい。Down症候群では低筋緊張のため体幹制御が困難であり、腹筋などの抗重力筋を早期から促通することで寝返りや座位獲得につながります。
2. 不随意運動を抑制する。
❌ 誤り。Down症候群では不随意運動は主症状ではなく、むしろ筋緊張低下が特徴です。抑制よりも促通が治療方針です。
3. 背這いを移動手段とする。
❌ 誤り。背這いは発達段階を逆行させる異常パターンです。四つ這いなど正常な発達過程を促進することが原則です。
4. 緊張性迷路反射を促通する。
❌ 誤り。緊張性迷路反射は新生児反射であり、通常は抑制されるべきもので、促通することは正常発達を阻害します。
5. 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
❌ 誤り。体幹制御が十分でない時期の立位導入は不安定性を増し、発達段階を無視した介入です。段階的な発達支援が必要です。
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【試験対策ポイント】
• Down症候群=低筋緊張・体幹不安定が特徴
• 理学療法の原則:促通(体幹筋)>抑制
• 正常発達過程に沿った段階的介入が重要