PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午前 第89問

神経内科学第55回午前
頭部CT(別冊No. 4)を別に示す。所見として考えられるのはどれか。 1. くも膜下出血 2. 硬膜外血腫 3. 硬膜下血腫 4. 脳動静脈奇形 5. 皮質下出血
第55回午前第89問 図
  1. 1. くも膜下出血
  2. 2. 硬膜外血腫 ✓
  3. 3. 硬膜下血腫
  4. 4. 脳動静脈奇形
  5. 5. 皮質下出血

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 硬膜外血腫 硬膜外血腫は頭部外傷後に硬膜と頭蓋骨の間に血液が貯留する病態で、CTでは凸レンズ状(biconvex)の高吸収域が特徴的に認められます。別冊No.4の画像でこの典型的な所見が示されていると考えられます。 --- 【各選択肢の解説】 1. くも膜下出血 ❌ 誤り。くも膜下腔に血液が貯留し、脳溝に沿った線状の高吸収域が見られ、形態は凸レンズ状ではなく、くも膜下腔全体に広がる傾向があります。 2. 硬膜外血腫 ✅ 正しい。硬膜と頭蓋骨の間の出血で、CTで凸レンズ状の高吸収域を呈し、頭部外傷後に急速に進行する可能性があります。 3. 硬膜下血腫 ❌ 誤り。硬膜下腔(硬膜下)に血液が貯留し、三日月状(crescent shape)の高吸収域を示します。硬膜外血腫との形態的区別が重要です。 4. 脳動静脈奇形 ❌ 誤り。先天性の血管異常で、通常はCTで不規則な血管構造と流域内の異常を示し、急性出血の典型像ではありません。 5. 皮質下出血 ❌ 誤り。脳実質内の出血で、脳実質内に高吸収域を認めます。頭蓋骨直下ではなく、脳内深部に位置します。 --- 【試験対策ポイント】 • 硬膜外血腫:凸レンズ状、頭蓋骨に沿う、中線構造を圧排 • 硬膜下血腫:三日月状、脳表に沿う • くも膜下出血:脳溝・脳槽に分布、層状
関連

▶ 第55回 全問一覧

▶ 神経内科学 の過去問一覧