PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午前 第90問

リハビリテーション医学第55回午前
集中治療室での急性期リハビリテーションに関して正しいのはどれか。 1. 安全面から歩行練習は行わない。 2. squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。 3. 頭部挙上位は全身状態が安定してから開始する。 4. 総腓骨神経麻痺の発生予防には踵部の除圧が重要である。 5. 体位排痰法では痰の貯留部位を下にした姿勢を保持する。
  1. 1. 安全面から歩行練習は行わない。
  2. 2. squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。 ✓
  3. 3. 頭部挙上位は全身状態が安定してから開始する。
  4. 4. 総腓骨神経麻痺の発生予防には踵部の除圧が重要である。
  5. 5. 体位排痰法では痰の貯留部位を下にした姿勢を保持する。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。 squeezingは胸部物理療法の手法で、呼気時に胸郭を圧迫して排痰を促進する技術です。呼気の流速を高め、気道内の分泌物を効率的に排出するために重要な手技です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 安全面から歩行練習は行わない。 ❌ 誤り。集中治療室での急性期リハビリテーションでは、モニタリング下で適切な安全対策をとれば歩行練習は可能かつ推奨されています。早期リハビリテーションは予後改善に重要です。 2. squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。 ✅ 正しい。squeezingは胸郭を呼気時に圧迫して、気流速度を上げることで気道内の分泌物の移動を促進する排痰補助手技です。 3. 頭部挙上位は全身状態が安定してから開始する。 ❌ 誤り。頭部挙上位(HOB≥30°)は誤嚥性肺炎の予防のため、できるだけ早期から開始することが推奨されており、全身状態が安定するまで待つ必要はありません。 4. 総腓骨神経麻痺の発生予防には踵部の除圧が重要である。 ❌ 誤り。総腓骨神経麻痺は神経が腓骨頭部で圧迫されることで発生するため、予防には腓骨頭部の除圧が重要です。踵部ではなく腓骨頭部が対象です。 5. 体位排痰法では痰の貯留部位を下にした姿勢を保持する。 ❌ 誤り。体位排痰法では、痰の貯留部位を上にした姿勢により、重力を利用して痰を気管支から気管へ移動させます。貯留部位を下にするのは逆効果です。 --- 【試験対策ポイント】 - squeezingは呼気時圧迫による排痰補助手技 - 早期リハビリテーション(早期離床・歩行)は ICU患者の予後改善に有効 - 総腓骨神経麻痺予防は腓骨頭部の除圧が重要(踵部ではない) - 体位排痰法は痰貯留部位を上にして重力を利用
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