第55回 理学療法士国家試験 午後 第20問
理学療法評価学第55回午後
第55回 理学療法士国家試験 午後 第20問(理学療法評価学)の正答は 1 です。RSST 5回/30秒、MWST・食物テストでむせなし、義歯で咀嚼可能=口腔・咽頭の運動機能は保たれている。
問題
75歳の男性。脳挫傷。飲酒しトイレで倒れていた。頭部CT(別冊No.3)を別に示す。明らかな運動麻痺はなく、反復唾液嚥下テスト〈RSST〉は5回/30秒である。改訂水飲みテスト〈MWST〉や食物テストでは嚥下後の呼吸は良好でむせもない。義歯を使用すれば咀嚼可能であるが、実際の食事場面では自分で食物を口に運ぼうとしない。この患者の摂食嚥下で障害されているのはどれか。
- 1. 先行期 ✓
- 2. 準備期
- 3. 口腔期
- 4. 咽頭期
- 5. 食道期
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 63.3%標準
30人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 先行期
RSST 5回/30秒、MWST・食物テストでむせなし、義歯で咀嚼可能=口腔・咽頭の運動機能は保たれている。それでも食物を自分で口に運ぼうとしないのは、食物を認識して食べる行動を起こす先行期(認知期)の障害である。CTでは両側の前頭葉の底部に脳挫傷を示す高吸収域があり、意欲・注意の低下が考えられる。
【各選択肢の解説】
1. 先行期
✅ 正しい。食物を見て認識し、食べ方・量・速さを決めて口へ運ぶ段階である。運動麻痺がなく嚥下機能も保たれているのに食べ始めないので、この段階の障害になる。
✅ 正しい。食物を見て認識し、食べ方・量・速さを決めて口へ運ぶ段階である。運動麻痺がなく嚥下機能も保たれているのに食べ始めないので、この段階の障害になる。
2. 準備期
❌ 誤り。食物を咀嚼して食塊を作る段階で、本例は義歯を使えば咀嚼できる。正しくは準備期は保たれている。
❌ 誤り。食物を咀嚼して食塊を作る段階で、本例は義歯を使えば咀嚼できる。正しくは準備期は保たれている。
3. 口腔期
❌ 誤り。舌で食塊を咽頭へ送り込む段階で、食物テストで問題はみられていない。正しくは口腔期は保たれている。
❌ 誤り。舌で食塊を咽頭へ送り込む段階で、食物テストで問題はみられていない。正しくは口腔期は保たれている。
4. 咽頭期
❌ 誤り。嚥下反射で食塊を食道へ送る段階で、RSSTは5回/30秒(3回以上が正常)、MWST・食物テストでむせも呼吸の変化もない。正しくは咽頭期は保たれている。
❌ 誤り。嚥下反射で食塊を食道へ送る段階で、RSSTは5回/30秒(3回以上が正常)、MWST・食物テストでむせも呼吸の変化もない。正しくは咽頭期は保たれている。
5. 食道期
❌ 誤り。食道の蠕動で食塊を胃へ送る段階で、本例の問題は口へ運ぶ前にある。正しくは食道期の障害を示す所見はない。
❌ 誤り。食道の蠕動で食塊を胃へ送る段階で、本例の問題は口へ運ぶ前にある。正しくは食道期の障害を示す所見はない。
【試験対策ポイント】
| 期 | 内容 | 本例 |
|---|---|---|
| 先行期 | 食物を認識し口へ運ぶ | 障害(食べようとしない) |
| 準備期 | 咀嚼・食塊形成 | 義歯で可 |
| 口腔期 | 舌で咽頭へ送る | 問題なし |
| 咽頭期 | 嚥下反射で食道へ | RSST・MWSTで良好 |
| 食道期 | 蠕動で胃へ | 問題なし |
運動麻痺がなくても、前頭葉損傷による意欲・注意の低下で先行期が障害される。
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