PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午後 第25問

解剖学第55回午後

第55回 理学療法士国家試験 午後 第25問(解剖学)の正答は 2 です。腱反射が亢進するのは上位運動ニューロン(錐体路)障害です。

問題
腱反射が亢進する疾患はどれか。
  1. 1. 多発性筋炎
  2. 2. 多発性硬化症
  3. 3. Guillain-Barré症候群
  4. 4. 尿毒症性ニューロパチー
  5. 5. Duchenne型筋ジストロフィー

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 多発性硬化症

腱反射が亢進するのは上位運動ニューロン(錐体路)障害です。多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で錐体路が障害されるため腱反射亢進・病的反射陽性を呈します。他は末梢神経・筋・下位運動ニューロン障害で腱反射は減弱・消失するため、2番が正答です。


【各選択肢の解説】

1. 多発性筋炎
❌ 誤り。筋自体の炎症性疾患で、進行すると筋力低下に伴い腱反射は減弱します。亢進はしません。
2. 多発性硬化症
✅ 正しい。中枢神経の脱髄により錐体路(上位運動ニューロン)が障害され、腱反射亢進・病的反射陽性を呈します。
3. Guillain-Barré症候群
❌ 誤り。末梢神経の脱髄性疾患で、腱反射は消失・減弱するのが特徴です。
4. 尿毒症性ニューロパチー
❌ 誤り。末梢神経障害(ニューロパチー)であり、腱反射は減弱・消失します。
5. Duchenne型筋ジストロフィー
❌ 誤り。筋線維の変性疾患で、筋力低下とともに腱反射は減弱します。亢進しません。

【試験対策ポイント】

腱反射の亢進・減弱の鑑別が頻出。腱反射亢進=上位運動ニューロン(錐体路)障害=多発性硬化症・脳卒中・脊髄損傷・ALS(上位症状)など。あわせて痙性・病的反射(Babinski)陽性・筋緊張亢進を伴う。腱反射減弱・消失=下位運動ニューロン/末梢神経/筋の障害=Guillain-Barré症候群・末梢ニューロパチー・筋炎・筋ジストロフィーなど(弛緩性麻痺・筋萎縮を伴う)。選択肢が末梢・筋疾患ばかりの中で「中枢の脱髄=多発性硬化症」が唯一の上位障害と見抜くのが解法。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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