第55回 理学療法士国家試験 午後 第29問
リハビリテーション医学第55回午後
遂行機能障害の診断に用いる検査はどれか。
1. WCST
2. WAIS-Ⅲ
3. 図形模写
4. Reyの複雑図形検査
5. PASAT〈paced auditory serial addition test〉
- 1. WCST ✓
- 2. WAIS-Ⅲ
- 3. 図形模写
- 4. Reyの複雑図形検査
- 5. PASAT〈paced auditory serial addition test〉
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — WCST
WCSQは前頭葉機能、特に遂行機能(計画、判断、柔軟性、ルール変更への適応能力)を評価する標準的な検査です。カード分類課題を通じて認知的柔軟性と抽象的推論能力を測定し、遂行機能障害の診断に最適です。
---
【各選択肢の解説】
1. WCST
✅ 正しい。Wisconsin Card Sorting Testは遂行機能を評価する最も代表的な検査であり、前頭葉機能障害のスクリーニングに用いられます。
2. WAIS-Ⅲ
❌ 誤り。Wechsler Adult Intelligence Scaleは全般的な知能評価検査であり、遂行機能に特化した診断検査ではありません。
3. 図形模写
❌ 誤り。図形模写は視知覚・視構成能力を評価する検査であり、遂行機能評価の直接的指標ではありません。
4. Reyの複雑図形検査
❌ 誤り。この検査は視空間認知と記憶を評価するもので、遂行機能ではなく視知覚機能の評価に用いられます。
5. PASAT
❌ 誤り。PASATは注意分配能力と情報処理速度を評価する検査で、遂行機能に特化していません。
---
【試験対策ポイント】
• WCST:前頭葉機能・遂行機能の金標準検査
• 遂行機能障害=計画性、ルール変更適応、判断能力の低下
• WAIS-Ⅲ、Rey複雑図形、PASAT=他の認知機能評価(知能、視知覚、注意分配)