PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午後 第35問

理学療法評価学第55回午後

第55回 理学療法士国家試験 午後 第35問(理学療法評価学)の正答は 2 です。甲状腺機能亢進(甲状腺中毒症)では甲状腺ホルモン過剰により筋蛋白の異化が進み、近位筋優位の筋力低下・筋萎縮(甲状腺中毒性ミオパチー)を生じます。

問題
ミオパチーの原因となるのはどれか。
  1. 1. 一酸化炭素中毒
  2. 2. 甲状腺中毒
  3. 3. 水銀中毒
  4. 4. 鉛中毒
  5. 5. ヒ素中毒

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 甲状腺中毒

甲状腺機能亢進(甲状腺中毒症)では甲状腺ホルモン過剰により筋蛋白の異化が進み、近位筋優位の筋力低下・筋萎縮(甲状腺中毒性ミオパチー)を生じます。


【各選択肢の解説】

1. 一酸化炭素中毒
❌ 誤り。一酸化炭素はヘモグロビンと結合し組織の低酸素を起こし、主に中枢神経障害(遅発性脳症など)を生じます。ミオパチーの主因ではありません。
2. 甲状腺中毒
✅ 正しい。甲状腺ホルモン過剰により近位筋優位の筋萎縮・筋力低下を呈する中毒性ミオパチーを起こします。
3. 水銀中毒
❌ 誤り。水銀中毒は感覚障害・運動失調・視野狭窄など中枢・末梢神経障害が主体です。
4. 鉛中毒
❌ 誤り。鉛中毒は橈骨神経麻痺(下垂手)など末梢神経障害や貧血・腹痛を起こしますが、ミオパチーではありません。
5. ヒ素中毒
❌ 誤り。ヒ素中毒は末梢神経障害や消化器症状が主で、ミオパチーが主病態ではありません。

【試験対策ポイント】

ミオパチー=筋自体の障害。内分泌性では甲状腺機能亢進・低下、Cushing症候群、ステロイドが原因。重金属中毒(水銀・鉛・ヒ素)は主に神経障害を起こす点で区別します。「近位筋優位の脱力+内分泌異常→ミオパチー」と関連づけて覚えましょう。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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