第55回 理学療法士国家試験 午後 第34問
神経疾患理学療法第55回午後
第55回 理学療法士国家試験 午後 第34問(神経疾患理学療法)の正答は 1・5 です。多系統萎縮症(MSA)は、オリーブ橋小脳萎縮症(小脳性運動失調が目立つ)、線条体黒質変性症(パーキンソニズムが目立つ)、Shy-Drager症候群(自律神経障害が目立つ)をまとめた疾患概念である。
問題
多系統萎縮症に含まれるのはどれか。2つ選べ。
- 1. Shy-Drager症候群 ✓
- 2. 進行性核上性麻痺
- 3. Friedreich失調症
- 4. 大脳皮質基底核変性症
- 5. オリーブ橋小脳萎縮症 ✓
正答:1・5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 41.2%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1・5番 — Shy-Drager症候群・オリーブ橋小脳萎縮症
多系統萎縮症(MSA)は、オリーブ橋小脳萎縮症(小脳性運動失調が目立つ)、線条体黒質変性症(パーキンソニズムが目立つ)、Shy-Drager症候群(自律神経障害が目立つ)をまとめた疾患概念である。
【各選択肢の解説】
1. Shy-Drager症候群
✅ 正しい。起立性低血圧・排尿障害などの自律神経障害で始まる病型で、多系統萎縮症に含まれる。3病型はオリゴデンドログリアの細胞質内封入体という共通の病理をもつ。
✅ 正しい。起立性低血圧・排尿障害などの自律神経障害で始まる病型で、多系統萎縮症に含まれる。3病型はオリゴデンドログリアの細胞質内封入体という共通の病理をもつ。
2. 進行性核上性麻痺
❌ 誤り。垂直方向の眼球運動障害・後方への易転倒・頸部の後屈を特徴とする疾患である。正しくは、タウ蛋白が蓄積するタウオパチーで、多系統萎縮症とは別の疾患である。
❌ 誤り。垂直方向の眼球運動障害・後方への易転倒・頸部の後屈を特徴とする疾患である。正しくは、タウ蛋白が蓄積するタウオパチーで、多系統萎縮症とは別の疾患である。
3. Friedreich失調症
❌ 誤り。常染色体潜性(劣性)遺伝の脊髄小脳変性症で、深部感覚障害・腱反射消失・凹足などを伴う。正しくは、孤発性の多系統萎縮症ではなく遺伝性の脊髄小脳変性症である。
❌ 誤り。常染色体潜性(劣性)遺伝の脊髄小脳変性症で、深部感覚障害・腱反射消失・凹足などを伴う。正しくは、孤発性の多系統萎縮症ではなく遺伝性の脊髄小脳変性症である。
4. 大脳皮質基底核変性症
❌ 誤り。左右差の強いパーキンソニズムに失行・他人の手徴候などの大脳皮質症状を伴う疾患である。正しくは、タウオパチーで、多系統萎縮症とは別の疾患である。
❌ 誤り。左右差の強いパーキンソニズムに失行・他人の手徴候などの大脳皮質症状を伴う疾患である。正しくは、タウオパチーで、多系統萎縮症とは別の疾患である。
5. オリーブ橋小脳萎縮症
✅ 正しい。小脳性運動失調で始まる病型で、現在の分類ではMSA-C(小脳型)にあたる。
✅ 正しい。小脳性運動失調で始まる病型で、現在の分類ではMSA-C(小脳型)にあたる。
【試験対策ポイント】
| 病型(旧名) | 現在の分類 | 目立つ症状 |
|---|---|---|
| オリーブ橋小脳萎縮症 | MSA-C | 小脳性運動失調 |
| 線条体黒質変性症 | MSA-P | パーキンソニズム |
| Shy-Drager症候群 | 自律神経障害で始まるMSA | 起立性低血圧・排尿障害 |
進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症はタウオパチー、Friedreich失調症は遺伝性、と分けて覚える。
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