第55回 理学療法士国家試験 午後 第81問
臨床心理学第55回午後
心理検査と評価内容の組合せとして適切なのはどれか。
1. SCT ─────────────── 認知機能
2. WCST ────────────── 自我状態
3. P-Fスタディ ──────────── 認知症介護負担度
4. Rorschachテスト ──────────── 自己効力感
5. 内田・クレペリン精神テスト ──── 性格・行動面の特徴
- 1. SCT ─────────────── 認知機能
- 2. WCST ────────────── 自我状態
- 3. P-Fスタディ ──────────── 認知症介護負担度
- 4. Rorschachテスト ──────────── 自己効力感
- 5. 内田・クレペリン精神テスト ──── 性格・行動面の特徴 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 内田・クレペリン精神テスト ──── 性格・行動面の特徴
内田・クレペリン精神テストは、単純な計算作業を一定時間継続させることで、作業能力、疲労曲線、性格・行動面の特徴(粘り強さ、衝動性など)を評価する検査です。
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【各選択肢の解説】
1. SCT ─────────────── 認知機能
❌ 誤り。SCT(Sentence Completion Test)は文章完成テストで、防衛機制や対人関係の態度といった**パーソナリティ特性**を評価します。認知機能ではなく投影法による心理検査です。
2. WCST ────────────── 自我状態
❌ 誤り。WCST(ウィスコンシン・カード分類テスト)は**前頭葉機能や認知的柔軟性**を評価する検査です。カテゴリー分類能力や学習能力の測定が目的で、自我状態の評価ではありません。
3. P-Fスタディ ──────────── 認知症介護負担度
❌ 誤り。P-Fスタディ(Picture Frustration Study)は**挫折場面への反応パターン**から攻撃性や対人関係のパターンを評価する投影法検査です。介護負担度の測定は行いません。
4. Rorschachテスト ──────────── 自己効力感
❌ 誤り。ロールシャッハテストは投影法検査で、**知覚、思考様式、感情反応、パーソナリティ構造**を評価します。自己効力感(一般的自己効力感尺度等で測定)ではなく、より深層的な心理構造を扱います。
5. 内田・クレペリン精神テスト ──── 性格・行動面の特徴
✅ 正しい。計算作業の遂行パターンから疲労特性、粘り強さ、衝動性などの**性格・行動面の特徴**を包括的に評価できます。
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【試験対策ポイント】
・各検査の評価対象の正確な理解が必須(認知機能vs性格・態度の区別)
・投影法検査(SCT、P-Fスタディ、ロールシャッハ)はいずれも無意識の心理過程やパーソナリティを評価
・内田・クレペリンテストは**作業能力と性格特性の両面評価が可能**な数少ない検査