第56回 理学療法士国家試験 午前 第8問
理学療法評価学第56回午前
6歳の男児。潜在性二分脊椎。足部の変形を図に示す。MMTを行ったところ、大腿四頭筋の筋力は5、内側ハムストリングスは3、前脛骨筋は3、後脛骨筋は2であった。Sharrardの分類による障害レベルはどれか。
1. Ⅰ群
2. Ⅱ群
3. Ⅲ群
4. Ⅳ群
5. Ⅴ群
- 1. Ⅰ群
- 2. Ⅱ群
- 3. Ⅲ群 ✓
- 4. Ⅳ群
- 5. Ⅴ群
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — Ⅲ群
Sharrardの分類は二分脊椎患者の機能的障害レベルを筋力パターンに基づいて分類します。本症例は大腿四頭筋5(正常)、内側ハムストリングス3(中程度低下)、前脛骨筋3(中程度低下)、後脛骨筋2(著明低下)の筋力パターンを示しており、これはⅢ群(L4/L5レベルの障害)に該当します。
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【各選択肢の解説】
1. Ⅰ群
❌ 誤り。Ⅰ群は腰椎1~2レベルで大腿四頭筋以上の筋が全く機能しない最重度障害です。本症例は大腿四頭筋が正常筋力を保っているため該当しません。
2. Ⅱ群
❌ 誤り。Ⅱ群はL3レベルで大腿四頭筋が主に機能し下肢遠位筋はほぼ機能しない状態です。本症例では足部筋に若干の機能が残存しているため該当しません。
3. Ⅲ群
✅ 正しい。L4/L5レベルで大腿四頭筋が正常、ハムストリングスが部分的に機能し、前脛骨筋・後脛骨筋に低下がある筋力パターンがこれに相当します。
4. Ⅳ群
❌ 誤り。Ⅳ群はL5レベルで大腿四頭筋・ハムストリングス共に正常で、足部内反筋(後脛骨筋)に限定的な低下がみられる状態です。
5. Ⅴ群
❌ 誤り。Ⅴ群はS1レベルで足部筋全体の機能低下を示します。本症例では内側ハムストリングスが保たれているため該当しません。
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【試験対策ポイント】
• Sharrardの分類:筋力パターンから神経学的レベルを判定(Ⅰ群最重度→Ⅴ群軽度)
• 大腿四頭筋正常+下肢遠位筋低下 → L4/L5(Ⅲ群)が鑑別のポイント
• 後脛骨筋の筋力が最も低下する傾向(S1機能との関連)