PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第56回 理学療法士国家試験 午前 第25問

運動学第56回午前

第56回 理学療法士国家試験 午前 第25問(運動学)の正答は 3 です。運動学習に関する正しい記述を選ぶ問題です。

問題
運動学習について正しいのはどれか。
  1. 1. 固有感覚情報は影響しない。
  2. 2. 言語学習よりも保持期間が短い。
  3. 3. 学習課題の類似性に影響を受ける。
  4. 4. 前の学習が後の学習を妨害することを正の転移という。
  5. 5. 課題の種類にかかわらず覚醒レベルが高いと学習効果が高くなる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 学習課題の類似性に影響を受ける。

運動学習に関する正しい記述を選ぶ問題です。運動学習は先行課題と新しい課題の類似性に影響を受けます。類似した課題は学習を促進(正の転移)し、似て非なる課題は妨害(負の転移)することがあり、これが正しい記述です。


【各選択肢の解説】

1. 固有感覚情報は影響しない。
❌ 誤り。運動学習はフィードバックに依存し、固有感覚(位置覚・運動覚)情報は運動修正に重要な役割を果たします。
2. 言語学習よりも保持期間が短い。
❌ 誤り。運動学習で得た技能(手続き記憶)は長期間保持されやすく、言語的知識(陳述記憶)より忘れにくいとされます。
3. 学習課題の類似性に影響を受ける。
✅ 正しい。先行課題との類似度により学習が促進(正の転移)または妨害(負の転移)されます。
4. 前の学習が後の学習を妨害することを正の転移という。
❌ 誤り。前の学習が後の学習を妨害するのは負の転移です。促進する場合を正の転移といいます(記述が逆)。
5. 課題の種類にかかわらず覚醒レベルが高いと学習効果が高くなる。
❌ 誤り。覚醒と遂行の関係は逆U字(Yerkes-Dodsonの法則)で、最適な覚醒水準があり、高すぎても低すぎても効果は低下します。課題の難易度によっても最適水準は変わります。

【試験対策ポイント】

運動学習の基本概念を整理しましょう。転移=正の転移(先行学習が促進)/負の転移(妨害)。手続き記憶は長期保持されやすい。覚醒と遂行=逆U字曲線(最適水準で最良、難しい課題ほど低めの覚醒が良い)。フィードバック=結果の知識(KR)・パフォーマンスの知識(KP)。固有感覚など内在的フィードバックも学習に不可欠です。「妨害=負の転移」「逆U字」が頻出のひっかけです。

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