第56回 理学療法士国家試験 午前 第35問
理学療法評価学第56回午前
第56回 理学療法士国家試験 午前 第35問(理学療法評価学)の正答は 4 です。ASIAの評価法(ISNCSCI:脊髄損傷の神経学的分類国際基準)では、各髄節のキーポイントの触覚と痛覚(ピン刺激)を0=脱失・1=障害(鈍麻または過敏)・2=正常の3段階で評価する。
問題
ASIAの評価法について正しいのはどれか。
- 1. 評価は座位で行う。
- 2. 包括的な神経学的評価法である。
- 3. 神経学的損傷高位を決定するにあたり深部腱反射を用いる。
- 4. 感覚はNT〈not testable〉の場合を除くと3段階で評価する。 ✓
- 5. 関節可動域に制限がある場合の運動はすべてNT〈not testable〉と記載する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.1%標準
49人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 感覚はNT〈not testable〉の場合を除くと3段階で評価する。
ASIAの評価法(ISNCSCI:脊髄損傷の神経学的分類国際基準)では、各髄節のキーポイントの触覚と痛覚(ピン刺激)を0=脱失・1=障害(鈍麻または過敏)・2=正常の3段階で評価する。判定できないときだけNTと記載する。
【各選択肢の解説】
1. 評価は座位で行う。
❌ 誤り。座位では行わない。正しくは、原則として背臥位で行う(肛門周囲の診察は側臥位でもよい)。
❌ 誤り。座位では行わない。正しくは、原則として背臥位で行う(肛門周囲の診察は側臥位でもよい)。
2. 包括的な神経学的評価法である。
❌ 誤り。神経学的所見のすべては見ない。正しくは、キー筋の筋力とキーポイントの感覚に絞った、脊髄損傷の高位と重症度を分類するための評価法である。
❌ 誤り。神経学的所見のすべては見ない。正しくは、キー筋の筋力とキーポイントの感覚に絞った、脊髄損傷の高位と重症度を分類するための評価法である。
3. 神経学的損傷高位を決定するにあたり深部腱反射を用いる。
❌ 誤り。腱反射は判定に用いない。正しくは、キー筋の筋力(運動高位)とキーポイントの感覚(感覚高位)から、正常な機能が保たれた最も尾側の髄節を神経学的損傷高位とする。
❌ 誤り。腱反射は判定に用いない。正しくは、キー筋の筋力(運動高位)とキーポイントの感覚(感覚高位)から、正常な機能が保たれた最も尾側の髄節を神経学的損傷高位とする。
4. 感覚はNT〈not testable〉の場合を除くと3段階で評価する。
✅ 正しい。触覚・痛覚とも0・1・2の3段階で点数をつける。左右と2種類の感覚を別々に記録し、損傷高位と完全・不全の判定に使う。
✅ 正しい。触覚・痛覚とも0・1・2の3段階で点数をつける。左右と2種類の感覚を別々に記録し、損傷高位と完全・不全の判定に使う。
5. 関節可動域に制限がある場合の運動はすべてNT〈not testable〉と記載する。
❌ 誤り。可動域制限があれば一律にNTとするわけではない。正しくは、正常可動域の50%を超える拘縮や強い疼痛などで判定できない場合にNTとし、それ以外は動かせる範囲で筋力を0〜5で判定する(ISNCSCI)。
❌ 誤り。可動域制限があれば一律にNTとするわけではない。正しくは、正常可動域の50%を超える拘縮や強い疼痛などで判定できない場合にNTとし、それ以外は動かせる範囲で筋力を0〜5で判定する(ISNCSCI)。
【試験対策ポイント】
| 項目 | ASIA(ISNCSCI) |
|---|---|
| 運動 | キー筋 左右各10(C5〜T1・L2〜S1)を0〜5 |
| 感覚 | キーポイント 左右各28の触覚・痛覚を0〜2 |
| 体位 | 背臥位 |
| 重症度 | AIS(A〜E)。Frankel分類を改良したもの |
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