PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第56回 理学療法士国家試験 午前 第39問

義肢装具学第56回午前

第56回 理学療法士国家試験 午前 第39問(義肢装具学)の正答は 3 です。下腿義足で立位時に足部内側が床から浮く(足部が回外=外側荷重)のは、ソケットの初期内転角が不足して断端が外方に倒れ、相対的に足部外側に荷重がかかるためです。

問題
静的立位で下腿義足の足部内側が床から浮き上がった。原因はどれか。
  1. 1. toe-out角が大きすぎる。
  2. 2. 初期屈曲角が不足している。
  3. 3. 初期内転角が不足している。
  4. 4. ソケットの外壁が高すぎる。
  5. 5. 足部が外側に位置しすぎている。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 初期内転角が不足している。

下腿義足で立位時に足部内側が床から浮く(足部が回外=外側荷重)のは、ソケットの初期内転角が不足して断端が外方に倒れ、相対的に足部外側に荷重がかかるためです。


【各選択肢の解説】

1. toe-out角が大きすぎる。
❌ 誤り。toe-out角は足尖の外向き角で、水平面のアライメントに関与し、前額面での内側浮き上がりの主因ではありません。
2. 初期屈曲角が不足している。
❌ 誤り。初期屈曲角は矢状面のアライメントに関与し、内側の浮き上がりとは結びつきません。
3. 初期内転角が不足している。
✅ 正しい。内転角不足で断端が外側へ傾き、足部外側荷重となって内側が浮き上がります。
4. ソケットの外壁が高すぎる。
❌ 誤り。外壁高は適合や圧迫に関与し、足部内側浮き上がりの直接原因ではありません。
5. 足部が外側に位置しすぎている。
❌ 誤り。足部が外側にあると荷重バランスが内側寄りとなり、むしろ外側が浮く方向です。

【試験対策ポイント】

下腿義足のアライメントは前額面と矢状面で整理。初期内転角(前額面)が不足→足部外側荷重→内側浮き上がり、過大→内側荷重。矢状面の初期屈曲角は膝の安定性に関与。「内側が浮く=外側荷重=内転不足」と荷重方向から因果を辿ると確実。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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