第56回 理学療法士国家試験 午前 第40問
理学療法評価学第56回午前
第56回 理学療法士国家試験 午前 第40問(理学療法評価学)の正答は 4 です。Wallenberg症候群(延髄背外側症候群)は延髄の疑核が障害され、咽頭・喉頭の筋が麻痺する。
問題
Wallenberg症候群に関連する摂食嚥下障害はどれか。
- 1. 半側空間無視による先行期障害
- 2. 観念失行による準備期障害
- 3. 顔面麻痺による口腔期障害
- 4. 食道入口部開大不全による咽頭期障害 ✓
- 5. 胃食道逆流による食道期障害
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 35.7%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 食道入口部開大不全による咽頭期障害
Wallenberg症候群(延髄背外側症候群)は延髄の疑核が障害され、咽頭・喉頭の筋が麻痺する。嚥下反射の惹起や咽頭の収縮が弱まり、食道入口部(輪状咽頭筋)が開きにくくなるため、咽頭期の障害が中心になる。大脳病変による障害(無視・失行)を混ぜた選択肢は病巣の位置で除外できる。
【各選択肢の解説】
1. 半側空間無視による先行期障害
❌ 誤り。延髄の病変では半側空間無視は起こらない。正しくは、半側空間無視は主に右頭頂葉の損傷で起こり、食物の見落としなど先行期の障害につながる。
❌ 誤り。延髄の病変では半側空間無視は起こらない。正しくは、半側空間無視は主に右頭頂葉の損傷で起こり、食物の見落としなど先行期の障害につながる。
2. 観念失行による準備期障害
❌ 誤り。延髄の病変では失行は起こらない。正しくは、観念失行は主に左頭頂葉の損傷による大脳の症状である。
❌ 誤り。延髄の病変では失行は起こらない。正しくは、観念失行は主に左頭頂葉の損傷による大脳の症状である。
3. 顔面麻痺による口腔期障害
❌ 誤り。顔面神経核は延髄ではなく橋にあり、延髄背外側の病変では顔面麻痺は中心的な症状にならない。正しくは、Wallenberg症候群の顔面の症状は同側顔面の温痛覚障害(三叉神経脊髄路核の障害)である。
❌ 誤り。顔面神経核は延髄ではなく橋にあり、延髄背外側の病変では顔面麻痺は中心的な症状にならない。正しくは、Wallenberg症候群の顔面の症状は同側顔面の温痛覚障害(三叉神経脊髄路核の障害)である。
4. 食道入口部開大不全による咽頭期障害
✅ 正しい。疑核(舌咽神経・迷走神経の運動核)の障害で咽頭・喉頭の運動が障害され、食道入口部が開きにくくなって咽頭に食物が残りやすくなる。
✅ 正しい。疑核(舌咽神経・迷走神経の運動核)の障害で咽頭・喉頭の運動が障害され、食道入口部が開きにくくなって咽頭に食物が残りやすくなる。
5. 胃食道逆流による食道期障害
❌ 誤り。Wallenberg症候群の典型的な障害ではない。正しくは、胃食道逆流は下部食道括約筋の機能低下などで起こる食道期の問題である。
❌ 誤り。Wallenberg症候群の典型的な障害ではない。正しくは、胃食道逆流は下部食道括約筋の機能低下などで起こる食道期の問題である。
【試験対策ポイント】
- Wallenberg症候群=主に椎骨動脈・後下小脳動脈(PICA)の閉塞による延髄背外側の梗塞
- 同側:顔面の温痛覚障害・Horner症候群・小脳性運動失調・咽頭喉頭の麻痺(嚥下障害・嗄声)
- 対側:体幹・上下肢の温痛覚障害
- 片麻痺は通常起こらない(錐体路は延髄の腹側)
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