第56回 理学療法士国家試験 午前 第41問
整形外科学第56回午前
関節リウマチに対する運動療法で正しいのはどれか。
1. 活動期では関節可動域運動は行わない。
2. 環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。
3. 関節強直では関節可動域運動を行う。
4. 等尺性運動で筋力を維持する。
5. ムチランス変形では他動運動を行う。
- 1. 活動期では関節可動域運動は行わない。
- 2. 環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。
- 3. 関節強直では関節可動域運動を行う。
- 4. 等尺性運動で筋力を維持する。 ✓
- 5. ムチランス変形では他動運動を行う。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 等尺性運動で筋力を維持する。
関節リウマチの活動期では関節への負荷を最小限にする必要があるため、等尺性運動(関節を動かさずに筋力を維持する運動)が適切です。これにより炎症を増悪させずに筋力低下を防ぎます。
---
【各選択肢の解説】
1. 活動期では関節可動域運動は行わない。
❌ 誤り。活動期でも関節拘縮予防のため、慎重に可動域運動は実施されます。ただし関節への過度な負荷は避けます。
2. 環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。
❌ 誤り。環軸椎亜脱臼は関節リウマチの重篤な合併症で、脊髄損傷の危険があるため、頸椎可動域運動は禁忌です。
3. 関節強直では関節可動域運動を行う。
❌ 誤り。関節強直は関節が完全に固まった状態のため、可動域運動は無効であり、むしろ損傷の危険があります。
4. 等尺性運動で筋力を維持する。
✅ 正しい。活動期において関節を動かさない等尺性運動は、関節への過度な刺激を避けながら筋力低下を防ぐ最適な方法です。
5. ムチランス変形では他動運動を行う。
❌ 誤り。ムチランス変形(尺側偏位)は進行した変形のため、他動運動は変形を増悪させるリスクがあります。
---
【試験対策ポイント】
- 活動期:等尺性運動、環軸椎亜脱臼は禁忌
- 関節強直:可動域運動は無効
- ムチランス変形:他動運動は避ける