PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第56回 理学療法士国家試験 午前 第98問

臨床心理学第56回午前

第56回 理学療法士国家試験 午前 第98問(臨床心理学)の正答は 1 です。曝露反応妨害法(ERP)は、不安を引き起こす状況にあえて曝し(曝露)、それに伴う強迫行為(不安低減のための反応)を行わせない(反応妨害)ことで、不安が自然に軽減する体験を積ませる行動療法です。

問題
曝露反応妨害法が有効なのはどれか。
  1. 1. 強迫性障害
  2. 2. 身体化障害
  3. 3. 神経性過食症
  4. 4. 全般性不安障害
  5. 5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 強迫性障害

曝露反応妨害法(ERP)は、不安を引き起こす状況にあえて曝し(曝露)、それに伴う強迫行為(不安低減のための反応)を行わせない(反応妨害)ことで、不安が自然に軽減する体験を積ませる行動療法です。強迫性障害に対する第一選択の心理療法です。


【各選択肢の解説】

1. 強迫性障害
✅ 正しい。手洗いや確認などの強迫行為を妨害しつつ曝露する治療で、最も有効性が確立しています。
2. 身体化障害
❌ 誤り。身体症状への不安が主体で、曝露反応妨害法の主たる適応ではありません。
3. 神経性過食症
❌ 誤り。主に認知行動療法(食行動・認知の修正)が用いられ、ERPが第一ではありません。
4. 全般性不安障害
❌ 誤り。慢性的な過度の心配が主体で、曝露反応妨害法より認知再構成やリラクセーションが中心です。
5. PTSD
❌ 誤り。曝露療法(持続エクスポージャー)は有効ですが、強迫行為を伴わないため「反応妨害」を伴うERPの典型適応ではありません。

【試験対策ポイント】

行動療法の技法と適応の対応が頻出。曝露反応妨害法=強迫性障害/系統的脱感作・曝露療法=恐怖症・PTSD/認知行動療法=うつ・摂食障害。ERPは「曝露+強迫行為を止める」点が核心。強迫行為(確認・洗浄)が存在する強迫性障害が最適応である理屈を押さえる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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