PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第56回 理学療法士国家試験 午後 第10問

物理療法第56回午後
8歳の男児。転倒して橈骨遠位端骨折と診断され、6週間のギプス固定が行われた。固定除去後、関節可動域制限と筋力低下を認めた。物理療法で適切なのはどれか。 1. 機能的電気刺激 2. 極超短波 3. 超音波 4. 紫外線 5. 渦流浴
  1. 1. 機能的電気刺激
  2. 2. 極超短波
  3. 3. 超音波
  4. 4. 紫外線
  5. 5. 渦流浴 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 渦流浴 ギプス固定除去後の関節可動域制限と筋力低下に対しては、温熱療法による血流改善と同時に、温浴中での運動療法が効果的です。渦流浴は温熱作用と水の浮力・抵抗を利用した運動が可能で、この段階のリハビリテーションに最適です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 機能的電気刺激 ❌ 誤り。FES(機能的電気刺激)は神経障害や麻痺に対して筋を電気的に収縮させる療法であり、単純な筋力低下のリハビリでは使用しません。 2. 極超短波 ❌ 誤り。深部加温療法として有効ですが、関節可動域制限の改善には直接的な効果が限定的です。また、金属製のギプスが残存している可能性がある早期段階では不適切な場合があります。 3. 超音波 ❌ 誤り。超音波は組織の瘢痕化や拘縮に対する効果がありますが、この段階では温熱と運動の組み合わせが優先されます。 4. 紫外線 ❌ 誤り。紫外線療法は皮膚疾患やビタミンD生成に用いられ、骨折後のリハビリテーションとは無関係です。 5. 渦流浴 ✅ 正しい。温浴による温熱作用で血流を改善し、水の浮力により関節可動域運動が容易になり、同時に水の抵抗による筋力強化も可能です。ギプス除去直後のリハビリテーション段階として最適です。 --- 【試験対策ポイント】 - 渦流浴:温熱+浮力+抵抗による総合的なリハビリ効果 - ギプス除去後:温熱療法と運動療法の組み合わせが重要 - 物理療法の目的:各療法の適応と段階的なリハビリテーションを理解
関連

▶ 第56回 全問一覧

▶ 物理療法 の過去問一覧