第56回 理学療法士国家試験 午後 第16問
義肢装具学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第16問(義肢装具学)の正答は 3 です。図は背臥位で上肢を挙上し下肢を伸ばした姿勢、引き起こしでは頭部が体幹についてこず後方に残っている。
問題
8歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位姿勢と引き起こし時に図のように対応する。この児の車椅子の設定として適切なのはどれか。
- 1. 座面を床面と平行にする。
- 2. 平面形状の座面を使用する。
- 3. 胸と骨盤をベルト固定する。 ✓
- 4. 背もたれの高さは肩までとする。
- 5. 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 67.7%標準
65人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 胸と骨盤をベルト固定する。
図は背臥位で上肢を挙上し下肢を伸ばした姿勢、引き起こしでは頭部が体幹についてこず後方に残っている。体幹・頭頸部の支持性が低い痙直型四肢麻痺児の座位を保つには、胸と骨盤をベルトで固定して体幹を安定させることが基本になる。
【各選択肢の解説】
1. 座面を床面と平行にする。
❌ 誤り。座面が水平だと骨盤が前方へ滑り、伸展しやすい。正しくは、座面の前方をやや高くして股関節の屈曲を保ち、ずり落ちを防ぐ。
❌ 誤り。座面が水平だと骨盤が前方へ滑り、伸展しやすい。正しくは、座面の前方をやや高くして股関節の屈曲を保ち、ずり落ちを防ぐ。
2. 平面形状の座面を使用する。
❌ 誤り。平らな座面では骨盤・大腿が安定しにくい。正しくは、体の形に合わせた座面(モールド型など)で骨盤を支える。
❌ 誤り。平らな座面では骨盤・大腿が安定しにくい。正しくは、体の形に合わせた座面(モールド型など)で骨盤を支える。
3. 胸と骨盤をベルト固定する。
✅ 正しい(=正答)。骨盤ベルトで骨盤の前方への滑りと後傾を抑え、胸ベルトで体幹の前方・側方への崩れを防ぐ。土台が安定すると上肢や頭部を使いやすくなる。
✅ 正しい(=正答)。骨盤ベルトで骨盤の前方への滑りと後傾を抑え、胸ベルトで体幹の前方・側方への崩れを防ぐ。土台が安定すると上肢や頭部を使いやすくなる。
4. 背もたれの高さは肩までとする。
❌ 誤り。引き起こしで頭部がついてこないことから頸部の支持性が低い。正しくは、背もたれは頭部まで支える高さにし、ヘッドサポートを付ける。
❌ 誤り。引き起こしで頭部がついてこないことから頸部の支持性が低い。正しくは、背もたれは頭部まで支える高さにし、ヘッドサポートを付ける。
5. 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。
❌ 誤り。垂直だと頸部・体幹を自力で保たねばならず、崩れやすい。正しくは、ティルトやリクラインで背もたれを後方へ傾けられるようにする。
❌ 誤り。垂直だと頸部・体幹を自力で保たねばならず、崩れやすい。正しくは、ティルトやリクラインで背もたれを後方へ傾けられるようにする。
【試験対策ポイント】
重度脳性麻痺児の座位保持の考え方
- 骨盤を安定させる(骨盤ベルト・体に合わせた座面・座面前方を高く)
- 体幹を支える(胸ベルト・側方パッド)
- 頸部の支持性が低ければヘッドサポートと背もたれの後傾
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