第56回 理学療法士国家試験 午後 第16問
義肢装具学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第16問(義肢装具学)の正答は 3 です。図は痙直型四肢麻痺で、背臥位での非対称性姿勢、引き起こし時の頸定不良・全身伸展パターンを示します。
問題
8歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位姿勢と引き起こし時に図のように対応する。この児の車椅子の設定として適切なのはどれか。
- 1. 座面を床面と平行にする。
- 2. 平面形状の座面を使用する。
- 3. 胸と骨盤をベルト固定する。 ✓
- 4. 背もたれの高さは肩までとする。
- 5. 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 36.4%参考値
11人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 胸と骨盤をベルト固定する。
図は痙直型四肢麻痺で、背臥位での非対称性姿勢、引き起こし時の頸定不良・全身伸展パターンを示します。座位保持には体幹を安定させる必要があり、胸と骨盤をベルトで固定して姿勢を保持するのが適切です。
【各選択肢の解説】
1. 座面を床面と平行にする。
❌ 誤り。前すべり(ずり落ち)を防ぐため、座面はやや後傾(アンチスラスト)させるのが適切です。
❌ 誤り。前すべり(ずり落ち)を防ぐため、座面はやや後傾(アンチスラスト)させるのが適切です。
2. 平面形状の座面を使用する。
❌ 誤り。痙直型では骨盤・体幹の安定のため、身体に合わせたモールド(適合)座面が望ましく、平面は不適切です。
❌ 誤り。痙直型では骨盤・体幹の安定のため、身体に合わせたモールド(適合)座面が望ましく、平面は不適切です。
3. 胸と骨盤をベルト固定する。
✅ 正しい。体幹・骨盤の支持性が低いため、胸ベルトと骨盤ベルトで固定して座位の安定と崩れ防止を図ります。
✅ 正しい。体幹・骨盤の支持性が低いため、胸ベルトと骨盤ベルトで固定して座位の安定と崩れ防止を図ります。
4. 背もたれの高さは肩までとする。
❌ 誤り。頸定不良・頭部コントロール不良があるため、背もたれ・ヘッドサポートは頭部まで支える高さが必要です。
❌ 誤り。頸定不良・頭部コントロール不良があるため、背もたれ・ヘッドサポートは頭部まで支える高さが必要です。
5. 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。
❌ 誤り。伸展パターンや姿勢崩れに対応するため、背もたれはやや後傾(リクライニング/ティルト)させて安定を図ります。垂直固定は不適切です。
❌ 誤り。伸展パターンや姿勢崩れに対応するため、背もたれはやや後傾(リクライニング/ティルト)させて安定を図ります。垂直固定は不適切です。
【試験対策ポイント】
重度脳性麻痺の座位保持装置は「体幹・骨盤の固定で安定をつくる」が基本。骨盤ベルトはアンチスラスト(45°方向)でずり落ち防止、座面はやや後傾、頭部コントロール不良ならヘッドサポート、伸展パターンには軽度後傾(ティルト)で対応する。
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