第56回 理学療法士国家試験 午後 第17問
内科学・臨床医学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第17問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。フローボリューム曲線(縦軸=流量、横軸=気量)で、吸入後は最大呼気流量(ピークフロー)が約5 L/s台から約8 L/s台へ上がり、下降脚の流量も全体に増えている。
問題
42歳の男性。気管支喘息。ある薬物の吸入療法前後のフローボリューム曲線の変化を図に示す。この薬物によって生じた呼吸器系の変化として正しいのはどれか。
- 1. 気道抵抗の低下 ✓
- 2. 呼気筋力の増強
- 3. 肺拡散能の改善
- 4. 胸郭柔軟性の改善
- 5. 肺コンプライアンスの増加
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 32%難問
50人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 気道抵抗の低下
フローボリューム曲線(縦軸=流量、横軸=気量)で、吸入後は最大呼気流量(ピークフロー)が約5 L/s台から約8 L/s台へ上がり、下降脚の流量も全体に増えている。気管支拡張薬で狭くなった気道が広がり、気道抵抗が低下して呼気流量が増えたことを示す。
【各選択肢の解説】
1. 気道抵抗の低下
✅ 正しい(=正答)。喘息の呼気流量の低下は気道の狭窄による。気管支が広がると気道抵抗が下がり、同じ気量での呼気流量が増えて曲線が上へ広がる。
✅ 正しい(=正答)。喘息の呼気流量の低下は気道の狭窄による。気管支が広がると気道抵抗が下がり、同じ気量での呼気流量が増えて曲線が上へ広がる。
2. 呼気筋力の増強
❌ 誤り。吸入薬で呼気筋の筋力が増えることはない。正しくは、流量の改善は気道が広がったことによる。
❌ 誤り。吸入薬で呼気筋の筋力が増えることはない。正しくは、流量の改善は気道が広がったことによる。
3. 肺拡散能の改善
❌ 誤り。拡散能は肺胞でのガス交換の能力で、一酸化炭素の取り込み(DLCO)などで測る。正しくは、フローボリューム曲線が示すのは気流の速さと気量の関係である。
❌ 誤り。拡散能は肺胞でのガス交換の能力で、一酸化炭素の取り込み(DLCO)などで測る。正しくは、フローボリューム曲線が示すのは気流の速さと気量の関係である。
4. 胸郭柔軟性の改善
❌ 誤り。気管支拡張薬は胸郭の柔らかさには作用しない。正しくは、薬の作用点は気管支の平滑筋である。
❌ 誤り。気管支拡張薬は胸郭の柔らかさには作用しない。正しくは、薬の作用点は気管支の平滑筋である。
5. 肺コンプライアンスの増加
❌ 誤り。肺コンプライアンスは肺の膨らみやすさで、肺の弾性で決まり、気管支の太さとは別の性質である。正しくは、本曲線の変化は気道の狭窄が改善したことを示す。
❌ 誤り。肺コンプライアンスは肺の膨らみやすさで、肺の弾性で決まり、気管支の太さとは別の性質である。正しくは、本曲線の変化は気道の狭窄が改善したことを示す。
【試験対策ポイント】
- 閉塞性障害(喘息・COPD):ピークフロー低下、下降脚が下に凸
- 気管支拡張薬で改善=気道抵抗の低下(可逆性がある=喘息の特徴)
- 拘束性障害:全体の気量(横幅)が小さくなる
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