第56回 理学療法士国家試験 午後 第34問
神経内科学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第34問(神経内科学)の正答は 5 です。脊髄性運動失調は脊髄後索(深部感覚伝導路)の障害で起こり、視覚で代償できるため閉眼で著明に動揺が増すRomberg徴候陽性が特徴である。
問題
脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
- 1. 折りたたみナイフ現象
- 2. 断綴性発語
- 3. 羽ばたき振戦
- 4. 酩酊歩行
- 5. Romberg徴候陽性 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — Romberg徴候陽性
脊髄性運動失調は脊髄後索(深部感覚伝導路)の障害で起こり、視覚で代償できるため閉眼で著明に動揺が増すRomberg徴候陽性が特徴である。
【各選択肢の解説】
1. 折りたたみナイフ現象
❌ 誤り。錐体路障害(痙縮)でみられる現象で、運動失調とは関係しない。
❌ 誤り。錐体路障害(痙縮)でみられる現象で、運動失調とは関係しない。
2. 断綴性発語
❌ 誤り。爆発性・途切れ途切れの発語で、小脳性運動失調の症状である。
❌ 誤り。爆発性・途切れ途切れの発語で、小脳性運動失調の症状である。
3. 羽ばたき振戦
❌ 誤り。肝性脳症などの代謝性疾患でみられる粗大な振戦で、運動失調の所見ではない。
❌ 誤り。肝性脳症などの代謝性疾患でみられる粗大な振戦で、運動失調の所見ではない。
4. 酩酊歩行
❌ 誤り。よろめく酔っぱらいのような歩行で、小脳性運動失調の特徴である。
❌ 誤り。よろめく酔っぱらいのような歩行で、小脳性運動失調の特徴である。
5. Romberg徴候陽性
✅ 正しい。後索性(脊髄性)運動失調では深部感覚障害のため閉眼で動揺が増大し、Romberg徴候が陽性となる。
✅ 正しい。後索性(脊髄性)運動失調では深部感覚障害のため閉眼で動揺が増大し、Romberg徴候が陽性となる。
【試験対策ポイント】
運動失調の鑑別は頻出。脊髄性(後索性)=深部感覚障害・Romberg陽性(閉眼で悪化)、小脳性=断綴性発語・酩酊歩行・企図振戦・Romberg陰性(閉眼で著変なし)、前庭性=めまい・眼振で整理する。Romberg徴候は「閉眼で増悪=視覚で代償していた=深部感覚または前庭の障害」を意味し、小脳性では陰性である点が決め手になる。
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