第56回 理学療法士国家試験 午後 第41問
義肢装具学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第41問(義肢装具学)の正答は 3 です。胸髄レベルの損傷では上肢の筋(C5〜T1)がすべて残るため、上肢で体を持ち上げて移る動作が実用になる。
問題
脊髄完全損傷者の機能残存レベルと実用可能な能力の組合せで正しいのはどれか。
- 1. 第3頸髄節 ── 自発呼吸
- 2. 第5頸髄節 ── プッシュアップ動作
- 3. 第3胸髄節 ── 自動車への移乗 ✓
- 4. 第10胸髄節 ── 両長下肢装具を用いての歩行
- 5. 第12胸髄節 ── 両短下肢装具を用いての歩行
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.1%標準
64人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:3番 — 第3胸髄節 ── 自動車への移乗
胸髄レベルの損傷では上肢の筋(C5〜T1)がすべて残るため、上肢で体を持ち上げて移る動作が実用になる。第3胸髄節まで残存していれば、車椅子と自動車の間の移乗も行える。
【各選択肢の解説】
1. 第3頸髄節 ── 自発呼吸
❌ 誤り。横隔膜を支配する横隔神経はC3〜C5から出るが主体はC4で、C3残存では横隔膜が十分に働かず人工呼吸器が必要になる。正しくは、自発呼吸が可能になるのはC4が残存するレベルからである。
❌ 誤り。横隔膜を支配する横隔神経はC3〜C5から出るが主体はC4で、C3残存では横隔膜が十分に働かず人工呼吸器が必要になる。正しくは、自発呼吸が可能になるのはC4が残存するレベルからである。
2. 第5頸髄節 ── プッシュアップ動作
❌ 誤り。C5残存では肘伸展の上腕三頭筋(C7)が働かず、手関節背屈筋(C6)も働かないため、肘を伸ばした位置で保てず上肢で殿部を持ち上げられない。正しくは、プッシュアップはC6(肩の下制・外旋で肘を伸展位に固定する方法)で可能になり、上腕三頭筋が働くC7で実用性が高くなる。
❌ 誤り。C5残存では肘伸展の上腕三頭筋(C7)が働かず、手関節背屈筋(C6)も働かないため、肘を伸ばした位置で保てず上肢で殿部を持ち上げられない。正しくは、プッシュアップはC6(肩の下制・外旋で肘を伸展位に固定する方法)で可能になり、上腕三頭筋が働くC7で実用性が高くなる。
3. 第3胸髄節 ── 自動車への移乗
✅ 正しい(=正答)。上肢・手指の筋がすべて残り、プッシュアップで殿部を持ち上げて座面間を移れるため、自動車への移乗が実用的に行える。
✅ 正しい(=正答)。上肢・手指の筋がすべて残り、プッシュアップで殿部を持ち上げて座面間を移れるため、自動車への移乗が実用的に行える。
4. 第10胸髄節 ── 両長下肢装具を用いての歩行
❌ 誤り。T10残存では長下肢装具と松葉杖で歩けても、エネルギー消費が大きく訓練としての歩行(治療的歩行)にとどまり、移動の主体は車椅子である。正しくは、T10では長下肢装具歩行は治療的歩行の位置づけで、実用的な移動手段は車椅子である。
❌ 誤り。T10残存では長下肢装具と松葉杖で歩けても、エネルギー消費が大きく訓練としての歩行(治療的歩行)にとどまり、移動の主体は車椅子である。正しくは、T10では長下肢装具歩行は治療的歩行の位置づけで、実用的な移動手段は車椅子である。
5. 第12胸髄節 ── 両短下肢装具を用いての歩行
❌ 誤り。T12残存では股・膝の筋が働かず、短下肢装具では膝折れを止められない。正しくは、T12では長下肢装具+松葉杖が必要で、短下肢装具での実用歩行は大腿四頭筋が働く腰髄レベル(L3〜L4)からである。
❌ 誤り。T12残存では股・膝の筋が働かず、短下肢装具では膝折れを止められない。正しくは、T12では長下肢装具+松葉杖が必要で、短下肢装具での実用歩行は大腿四頭筋が働く腰髄レベル(L3〜L4)からである。
【試験対策ポイント】
| 残存レベル | 鍵になる筋 | 実用になる動作 |
|---|---|---|
| C4 | 横隔膜 | 自発呼吸 |
| C6 | 橈側手根伸筋・肩の筋 | 手関節背屈(テノデーシス把持)、肘を固定してのプッシュアップ・移乗が可能になりうる |
| C7 | 上腕三頭筋 | プッシュアップ・移乗が実用的になる |
| 胸髄 | 上肢すべて | 車椅子ADL・自動車への移乗 |
| L3〜L4 | 大腿四頭筋 | 短下肢装具での実用歩行 |
「その動作に要る筋がどの髄節か」で選択肢を1つずつ照らすと、1・2は1〜2髄節ずれ、4・5は装具の種類と実用性がずれていると分かる。
📗 PTカコモンの学習教材
この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」第5章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)全科目セット 850円・買い切り / 全36冊・全129章。運動学・解剖学は無料で読めます。
スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
- 📚18年分・約3,595問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化
登録30秒・ずっと無料
🗺️
ST-Toolbox の無料サービス
リハ就職マップ | PTの就職先を公的データから探す
見学先を選ぶときにまず知りたいのは「そこがどの分野をやっているか」。届出内容から分かる領域(脳血管等・運動器・呼吸器・心大血管・小児・生活期(介護施設))と、住所を入れての通勤時間で絞り込めます。全国18,875か所・登録不要。求人が出ていない施設も最初から載っています。
別タブでさがす →
関連
スポンサーリンク(広告)