第56回 理学療法士国家試験 午後 第43問
神経内科学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第43問(神経内科学)の正答は 3 です。進行性核上性麻痺(PSP)は発症早期から姿勢反射障害が強く、後方へ倒れる転倒を繰り返すのが特徴である。
問題
発症初期から易転倒性がみられるのはどれか。
- 1. Charcot-Marie-Tooth病
- 2. 筋萎縮性側索硬化症
- 3. 進行性核上性麻痺 ✓
- 4. 脊髄小脳変性症
- 5. Parkinson病
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 30.8%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 進行性核上性麻痺
進行性核上性麻痺(PSP)は発症早期から姿勢反射障害が強く、後方へ倒れる転倒を繰り返すのが特徴である。Parkinson病では姿勢反射障害が出るのは進行してからで、「早期の転倒」が両者を分ける。
【各選択肢の解説】
1. Charcot-Marie-Tooth病
❌ 誤り。遺伝性の末梢神経障害で、下腿・足の遠位筋の萎縮と筋力低下が緩徐に進む。正しくは、凹足や下垂足による鶏歩が特徴で、つまずきは起こるが早期の易転倒性が主徴ではない。
❌ 誤り。遺伝性の末梢神経障害で、下腿・足の遠位筋の萎縮と筋力低下が緩徐に進む。正しくは、凹足や下垂足による鶏歩が特徴で、つまずきは起こるが早期の易転倒性が主徴ではない。
2. 筋萎縮性側索硬化症
❌ 誤り。上位・下位運動ニューロンが障害される。正しくは、一側上肢の筋力低下・筋萎縮や構音・嚥下障害で始まることが多く、筋力低下が進んでから転倒が増える。
❌ 誤り。上位・下位運動ニューロンが障害される。正しくは、一側上肢の筋力低下・筋萎縮や構音・嚥下障害で始まることが多く、筋力低下が進んでから転倒が増える。
3. 進行性核上性麻痺
✅ 正しい(=正答)。中脳を中心とする障害で、発症早期から姿勢反射障害による後方への転倒が起こる。垂直方向(特に下方)の眼球運動障害も特徴である。
✅ 正しい(=正答)。中脳を中心とする障害で、発症早期から姿勢反射障害による後方への転倒が起こる。垂直方向(特に下方)の眼球運動障害も特徴である。
4. 脊髄小脳変性症
❌ 誤り。小脳性の運動失調が緩徐に進行する。正しくは、初期はふらつき・歩行時の動揺が主で、転倒は失調が進むにつれて増える。
❌ 誤り。小脳性の運動失調が緩徐に進行する。正しくは、初期はふらつき・歩行時の動揺が主で、転倒は失調が進むにつれて増える。
5. Parkinson病
❌ 誤り。初期は片側の振戦・固縮・無動で始まる。正しくは、姿勢反射障害(転倒)はHoehn-Yahr重症度分類 stageⅢで出現し、発症早期から転倒が目立つ場合はPSPなど他疾患を疑う。
❌ 誤り。初期は片側の振戦・固縮・無動で始まる。正しくは、姿勢反射障害(転倒)はHoehn-Yahr重症度分類 stageⅢで出現し、発症早期から転倒が目立つ場合はPSPなど他疾患を疑う。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | 初期の主症状 | 転倒 |
|---|---|---|
| PSP | 姿勢反射障害・垂直性眼球運動障害 | 発症早期から(後方) |
| Parkinson病 | 片側の振戦・固縮・無動 | stageⅢ以降 |
| 脊髄小脳変性症 | 運動失調 | 失調の進行とともに |
| CMT病 | 遠位筋萎縮・鶏歩 | 主徴でない |
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