第56回 理学療法士国家試験 午後 第76問
病理学概論第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第76問(病理学概論)の正答は 4 です。急性炎症の中心は血管の反応と滲出(血管拡張・透過性亢進・浮腫・フィブリン析出・好中球の集積)である。
問題
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。
- 1. 局所の浮腫
- 2. 白血球の集積
- 3. フィブリン析出
- 4. 毛細血管の退縮 ✓
- 5. 血管透過性の亢進
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 31.8%難問
44人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 毛細血管の退縮
急性炎症の中心は血管の反応と滲出(血管拡張・透過性亢進・浮腫・フィブリン析出・好中球の集積)である。慢性炎症では肉芽組織による修復と線維化が進み、肉芽組織が成熟して瘢痕になる段階で毛細血管は退縮していく。選択肢1・3・5は急性炎症の滲出の所見、選択肢2は急性炎症でとくに目立つ好中球の集積を指す。
【各選択肢の解説】
1. 局所の浮腫
❌ 誤り。浮腫は慢性炎症の特徴ではない。正しくは、血管透過性の亢進で血漿成分が組織に漏れ出て起こる、急性炎症の所見である。
❌ 誤り。浮腫は慢性炎症の特徴ではない。正しくは、血管透過性の亢進で血漿成分が組織に漏れ出て起こる、急性炎症の所見である。
2. 白血球の集積
❌ 誤り。白血球の集積そのものは急性・慢性どちらにもみられ、慢性炎症に特有ではない。正しくは、急性炎症では好中球の集積が目立ち、慢性炎症ではリンパ球・形質細胞・マクロファージ(単核細胞)の浸潤が主になる。
❌ 誤り。白血球の集積そのものは急性・慢性どちらにもみられ、慢性炎症に特有ではない。正しくは、急性炎症では好中球の集積が目立ち、慢性炎症ではリンパ球・形質細胞・マクロファージ(単核細胞)の浸潤が主になる。
3. フィブリン析出
❌ 誤り。正しくは、透過性の亢進した血管から漏れ出たフィブリノゲンがフィブリンとなって析出するもので、急性炎症の滲出性の所見である。
❌ 誤り。正しくは、透過性の亢進した血管から漏れ出たフィブリノゲンがフィブリンとなって析出するもので、急性炎症の滲出性の所見である。
4. 毛細血管の退縮
✅ 正しい(=正答)。慢性炎症では修復の過程で線維化が進む。肉芽組織の形成期には毛細血管が新生するが、その肉芽組織が線維化して瘢痕になるにつれて毛細血管は減って退縮する。急性炎症の血管反応(拡張・透過性亢進)と対照的な、修復が進んだ段階の変化である。
✅ 正しい(=正答)。慢性炎症では修復の過程で線維化が進む。肉芽組織の形成期には毛細血管が新生するが、その肉芽組織が線維化して瘢痕になるにつれて毛細血管は減って退縮する。急性炎症の血管反応(拡張・透過性亢進)と対照的な、修復が進んだ段階の変化である。
5. 血管透過性の亢進
❌ 誤り。正しくは、ヒスタミンなどの化学伝達物質による血管透過性の亢進は、急性炎症の初期の中心的な変化である。
❌ 誤り。正しくは、ヒスタミンなどの化学伝達物質による血管透過性の亢進は、急性炎症の初期の中心的な変化である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 急性炎症 | 慢性炎症 |
|---|---|---|
| 主な反応 | 血管拡張・透過性亢進・滲出 | 肉芽組織による修復・線維化 |
| 主な細胞 | 好中球 | リンパ球・形質細胞・マクロファージ |
| 毛細血管 | 拡張・透過性亢進 | 肉芽組織で新生→瘢痕化で退縮 |
| 所見 | 浮腫・フィブリン析出 | 線維化・瘢痕 |
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