第56回 理学療法士国家試験 午後 第77問
神経内科学第56回午後
第56回 理学療法士国家試験 午後 第77問(神経内科学)の正答は 4 です。ボツリヌス毒素は運動神経終末(神経筋接合部のシナプス前部)に取り込まれ、アセチルコリンの放出を阻害する。
問題
痙縮の治療に用いられるボツリヌス毒素の作用部位はどれか。
- 1. 筋小胞体
- 2. 脊髄前角
- 3. 脊髄前根
- 4. 運動神経終末 ✓
- 5. 脊髄後根神経節
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 60.7%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 運動神経終末
ボツリヌス毒素は運動神経終末(神経筋接合部のシナプス前部)に取り込まれ、アセチルコリンの放出を阻害する。注射した筋への興奮の伝達が止まり、筋が弛緩して痙縮が軽くなる。
【各選択肢の解説】
1. 筋小胞体
❌ 誤り。筋小胞体は筋細胞の中でCa²⁺を貯蔵・放出する構造で、ボツリヌス毒素は作用しない。正しくは、作用部位は神経筋接合部の手前の運動神経終末である。
❌ 誤り。筋小胞体は筋細胞の中でCa²⁺を貯蔵・放出する構造で、ボツリヌス毒素は作用しない。正しくは、作用部位は神経筋接合部の手前の運動神経終末である。
2. 脊髄前角
❌ 誤り。脊髄前角には運動ニューロンの細胞体があるが、毒素の作用部位ではない。正しくは、末梢の運動神経終末に作用する。
❌ 誤り。脊髄前角には運動ニューロンの細胞体があるが、毒素の作用部位ではない。正しくは、末梢の運動神経終末に作用する。
3. 脊髄前根
❌ 誤り。前根は運動線維が脊髄を出る部分で、毒素の作用部位ではない。正しくは、運動神経終末に作用する。
❌ 誤り。前根は運動線維が脊髄を出る部分で、毒素の作用部位ではない。正しくは、運動神経終末に作用する。
4. 運動神経終末
✅ 正しい(=正答)。毒素は終末の中で、アセチルコリンを入れたシナプス小胞の放出に必要な蛋白質を切断するため、アセチルコリンが放出されず、筋が収縮できなくなる。
✅ 正しい(=正答)。毒素は終末の中で、アセチルコリンを入れたシナプス小胞の放出に必要な蛋白質を切断するため、アセチルコリンが放出されず、筋が収縮できなくなる。
5. 脊髄後根神経節
❌ 誤り。後根神経節には感覚ニューロンの細胞体があり、毒素の作用部位ではない。正しくは、運動神経終末に作用する。
❌ 誤り。後根神経節には感覚ニューロンの細胞体があり、毒素の作用部位ではない。正しくは、運動神経終末に作用する。
【試験対策ポイント】
- ボツリヌス毒素=運動神経終末でアセチルコリンの放出を阻害
- 効果は一時的で、神経終末の発芽で伝達が回復するため数か月で薄れる=くり返し注射する
- 痙縮のほか、眼瞼痙攣・痙性斜頸などにも用いる
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