第56回 理学療法士国家試験 午後 第97問
理学療法評価学第56回午後
てんかん患者が複雑部分発作を起こして部屋を歩き回った際の対応として正しいのはどれか。
1. 体をゆする。
2. 大声をかける。
3. 一緒に移動する。
4. 割り箸を噛ませる。
5. 室内に一人きりにする。
- 1. 体をゆする。
- 2. 大声をかける。
- 3. 一緒に移動する。 ✓
- 4. 割り箸を噛ませる。
- 5. 室内に一人きりにする。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 一緒に移動する。
複雑部分発作は意識障害を伴い、患者が自動症(目的のない行動)を示すため、安全確保が最優先です。一緒に移動して患者を見守り、危険な場所への接近を防ぐことが適切な対応です。
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【各選択肢の解説】
1. 体をゆする。
❌ 誤り。発作中の刺激は発作を悪化させたり、患者が驚いて危険行動につながるため避けるべきです。
2. 大声をかける。
❌ 誤り。意識障害がある状態では呼びかけに応じず、むしろ刺激により患者が混乱・興奮する可能性があります。
3. 一緒に移動する。
✅ 正しい。患者に付き添い、危険物への接近防止や転倒の回避など安全を確保しながら発作の終結を待つ最適な対応です。
4. 割り箸を噛ませる。
❌ 誤り。舌咬傷予防は古い対応法で、現在は強制的に口に物を入れることは窒息リスクがあり禁忌です。
5. 室内に一人きりにする。
❌ 誤り。患者が転倒・脱出するおそれがあり、監視がない状態は極めて危険です。
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【試験対策ポイント】
- 複雑部分発作では意識障害と自動症が特徴(意識消失ではなく意識混濁)
- 発作中の対応:「見守り」「安全確保」「刺激回避」が三原則
- 昭和的応急処置(割り箸など)は現在禁忌