PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第57回 理学療法士国家試験 午前 第6問

神経内科学第57回午前
78歳の男性。脳梗塞。左顔面神経麻痺および右片麻痺を呈する。頭部MRIの拡散強調像(別冊No. 2)を別に示す。梗塞巣として考えられるのはどれか。 1. ① 2. ② 3. ③ 4. ④ 5. ⑤
第57回午前第6問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④ ✓
  5. 5. ⑤

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — ④ 左顔面神経麻痺と右片麻痺という交差性麻痺(顔面は左、体は右)を呈することから、脳幹(特に橋)の病変を示唆しており、拡散強調像で高信号を示す梗塞巣は④の橋部位です。 --- 【各選択肢の解説】 1. ① ❌ 誤り。①は大脳半球の領域で、顔面神経麻痺と同側の片麻痺を来す皮質脳梗塞の所見であり、交差性麻痺との矛盾があります。 2. ② ❌ 誤り。②は中脳の領域で、この部位の梗塞ではウェーバー症候群(動眼神経麻痺+対側片麻痺)を呈し、本例の顔面神経麻痺の説明がつきません。 3. ③ ❌ 誤り。③は延髄の領域で、ワレンベルク症候群など異なる臨床症候を呈します。顔面神経麻痺と同側性になることが多く、本例と合致しません。 4. ④ ✅ 正しい。④は橋の領域であり、顔面神経核の損傷により左顔面神経麻痺、内包経由の皮質脊髄路損傷により右片麻痺が生じ、交差性麻痺の典型的な所見に一致します。 5. ⑤ ❌ 誤り。⑤は小脳の領域で、梗塞を来しても麻痺そのものは生じず、運動失調が主症状となります。 --- 【試験対策ポイント】 • 交差性麻痺(顔面と体で麻痺の側が異なる)=脳幹病変の指標 • 橋の梗塞:顔面神経核損傷で同側顔面麻痺+対側片麻痺 • 拡散強調像(DWI)で高信号=急性梗塞巣の確認
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