第57回 理学療法士国家試験 午前 第7問
神経疾患理学療法第57回午前
第57回 理学療法士国家試験 午前 第7問(神経疾患理学療法)の正答は 3 です。図は両側長下肢装具で、左右の下肢を1本ずつ交互に前へ出して歩いている(両下肢をそろえて振り出す小振り・大振り歩行ではない)。
問題
28歳の男性。脊髄完全損傷。両側に長下肢装具を使用し、平行棒内歩行練習を行っている。歩行パターンを図に示す。機能残存レベルはどれか。
- 1. Th1
- 2. Th6
- 3. Th12 ✓
- 4. L4
- 5. S1
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 58.2%標準
67人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — Th12
図は両側長下肢装具で、左右の下肢を1本ずつ交互に前へ出して歩いている(両下肢をそろえて振り出す小振り・大振り歩行ではない)。股関節を動かす筋が働かない完全損傷で下肢を交互に振り出すには、骨盤を引き上げる腰方形筋が必要で、それが使える残存レベルはTh12である。
【各選択肢の解説】
1. Th1
❌ 誤り。上肢の筋は使えるが、腹筋・背筋が働かず体幹を保持できない。正しくは、Th1では車椅子が移動手段の中心で、長下肢装具での交互の歩行は困難である。
❌ 誤り。上肢の筋は使えるが、腹筋・背筋が働かず体幹を保持できない。正しくは、Th1では車椅子が移動手段の中心で、長下肢装具での交互の歩行は困難である。
2. Th6
❌ 誤り。上部の胸部の筋は働くが、腹筋の大部分と腰方形筋が働かない。正しくは、Th6前後では長下肢装具と平行棒で両下肢をそろえて振り出す歩行(小振り・大振り)が治療として行われるレベルで、骨盤を引き上げて交互に振り出すことはできない。
❌ 誤り。上部の胸部の筋は働くが、腹筋の大部分と腰方形筋が働かない。正しくは、Th6前後では長下肢装具と平行棒で両下肢をそろえて振り出す歩行(小振り・大振り)が治療として行われるレベルで、骨盤を引き上げて交互に振り出すことはできない。
3. Th12
✅ 正しい。(=正答)腹筋群と腰方形筋が働くため、体幹を安定させ、骨盤を引き上げて下肢を片側ずつ振り出せる。長下肢装具と平行棒・松葉杖で交互の歩行(4点歩行など)が可能になる。
✅ 正しい。(=正答)腹筋群と腰方形筋が働くため、体幹を安定させ、骨盤を引き上げて下肢を片側ずつ振り出せる。長下肢装具と平行棒・松葉杖で交互の歩行(4点歩行など)が可能になる。
4. L4
❌ 誤り。股関節屈筋と大腿四頭筋が働き、膝を自力で伸展位に保てる。正しくは、L4では短下肢装具と杖で歩行でき、長下肢装具は通常必要ない。
❌ 誤り。股関節屈筋と大腿四頭筋が働き、膝を自力で伸展位に保てる。正しくは、L4では短下肢装具と杖で歩行でき、長下肢装具は通常必要ない。
5. S1
❌ 誤り。股・膝・足関節の多くの筋が働く。正しくは、S1では装具なしまたは足部の軽い装具で歩行でき、長下肢装具は必要ない。
❌ 誤り。股・膝・足関節の多くの筋が働く。正しくは、S1では装具なしまたは足部の軽い装具で歩行でき、長下肢装具は必要ない。
【試験対策ポイント】
| 残存レベル | 歩行の目安 |
|---|---|
| Th6前後 | 長下肢装具+平行棒で小振り・大振り(治療的な歩行) |
| Th12 | 長下肢装具+松葉杖・平行棒で交互の歩行(骨盤の引き上げ=腰方形筋) |
| L4 | 大腿四頭筋が働く→短下肢装具+杖で実用的な歩行 |
- 「交互に振り出す」なら骨盤の引き上げ(腰方形筋)、「膝を支える」なら大腿四頭筋、と図の動きから必要な筋を考える
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