第57回 理学療法士国家試験 午前 第8問
整形外科疾患理学療法第57回午前
第57回 理学療法士国家試験 午前 第8問(整形外科疾患理学療法)の正答は 2 です。エックス線写真では、踵骨の後方から複数の鋼線が刺入されて骨折部を固定している。
問題
52歳の女性。踏み台から転落して左踵骨骨折を受傷し、手術が行われた。術後翌日の単純エックス線写真(別冊No. 3)を別に示す。この患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
- 1. 術後翌日から距腿関節の可動域練習を行う。
- 2. 術後翌日から膝関節の可動域練習を行う。 ✓
- 3. 術後翌日から部分荷重を始める。
- 4. 術後1週から外固定内での距踵関節の等尺性運動を行う。
- 5. 術後2週からMP関節の可動域練習を行う。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 72.2%やさしい
54人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 術後翌日から膝関節の可動域練習を行う。
エックス線写真では、踵骨の後方から複数の鋼線が刺入されて骨折部を固定している。踵骨とその周りの関節は骨癒合まで守る必要があるが、固定に含まれない膝関節は術後早期から動かし、拘縮と筋力低下を防ぐ。
【各選択肢の解説】
1. 術後翌日から距腿関節の可動域練習を行う。
❌ 誤り。鋼線固定と外固定で足部を固定している時期で、距腿関節(足関節)は固定範囲に含まれる。正しくは、足関節の可動域練習は鋼線・外固定の除去後、骨癒合の状態を確認して始める。
❌ 誤り。鋼線固定と外固定で足部を固定している時期で、距腿関節(足関節)は固定範囲に含まれる。正しくは、足関節の可動域練習は鋼線・外固定の除去後、骨癒合の状態を確認して始める。
2. 術後翌日から膝関節の可動域練習を行う。
✅ 正しい。(=正答)膝関節は骨折部・固定範囲の外にあり、動かしても骨折部に負担がかからない。早期から動かすことで、臥床や外固定による膝の拘縮と大腿四頭筋の筋力低下を防げる。
✅ 正しい。(=正答)膝関節は骨折部・固定範囲の外にあり、動かしても骨折部に負担がかからない。早期から動かすことで、臥床や外固定による膝の拘縮と大腿四頭筋の筋力低下を防げる。
3. 術後翌日から部分荷重を始める。
❌ 誤り。踵骨は立位で直接体重を受ける骨で、術後早期の荷重は整復した骨片の再転位や関節面の陥没を招く。正しくは、骨癒合の進み具合を確認しながら、免荷の期間をおいてから部分荷重を始める。
❌ 誤り。踵骨は立位で直接体重を受ける骨で、術後早期の荷重は整復した骨片の再転位や関節面の陥没を招く。正しくは、骨癒合の進み具合を確認しながら、免荷の期間をおいてから部分荷重を始める。
4. 術後1週から外固定内での距踵関節の等尺性運動を行う。
❌ 誤り。距踵関節は踵骨骨折で関節面が損傷される関節そのもので、骨癒合前に動かす対象にしない。正しくは、外固定内で行う運動は固定外の部位の運動や、骨折部に負担をかけない筋の収縮練習である。
❌ 誤り。距踵関節は踵骨骨折で関節面が損傷される関節そのもので、骨癒合前に動かす対象にしない。正しくは、外固定内で行う運動は固定外の部位の運動や、骨折部に負担をかけない筋の収縮練習である。
5. 術後2週からMP関節の可動域練習を行う。
❌ 誤り。足趾(足の指)のMP関節は固定範囲の外にあり、2週まで待つ理由がない。正しくは、足趾の運動は術後早期から行い、腫脹の軽減と拘縮予防に役立てる。
❌ 誤り。足趾(足の指)のMP関節は固定範囲の外にあり、2週まで待つ理由がない。正しくは、足趾の運動は術後早期から行い、腫脹の軽減と拘縮予防に役立てる。
【試験対策ポイント】
- 骨折術後の原則:固定した部位は守り、固定の外の関節は早期から動かす
- 踵骨は荷重を直接受ける骨なので、荷重の開始は遅らせる
- 選択肢の「時期」と「部位」を組み合わせて判断する(固定外の関節を遅く始める選択肢も誤り)
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