第57回 理学療法士国家試験 午前 第9問
物理療法第57回午前
18歳の女子。動作時の足底部の痛みを訴えた。足底腱膜炎の診断で超音波治療を行う。正しいのはどれか。
1. 周波数を10 MHzとする。
2. 照射強度を10 W/cm²とする。
3. 照射時間率を40%照射とする。
4. 疼痛を訴える場合は照射強度を下げる。
5. プローブを5 cm以上、皮膚から離して行う。
- 1. 周波数を10 MHzとする。
- 2. 照射強度を10 W/cm²とする。
- 3. 照射時間率を40%照射とする。 ✓
- 4. 疼痛を訴える場合は照射強度を下げる。 ✓
- 5. プローブを5 cm以上、皮膚から離して行う。
正答:3・4番
解説
■ 正答:3番、4番
足底腱膜炎の超音波治療では、非温熱的効果を活用し、治療効果と安全性のバランスを取ることが重要です。3番の低強度間欠照射と4番の疼痛時の強度調整が正解です。
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【各選択肢の解説】
1. 周波数を10 MHzとする。
❌ 誤り。足底腱膜炎などの深部組織治療には1 MHzの低周波数を使用します。10 MHzは浅部組織向けで、周波数が高いほど到達深度が浅くなります。
2. 照射強度を10 W/cm²とする。
❌ 誤り。10 W/cm²は高強度で温熱効果が強く、組織損傷のリスクがあります。足底腱膜炎の治療には0.5〜1.5 W/cm²の低強度が標準的です。
3. 照射時間率を40%照射とする。
✅ 正しい。間欠照射(パルス波)で40〜50%の照射時間率は非温熱的効果を得ながら過度な加温を避けられ、炎症・疼痛の改善に適切です。
4. 疼痛を訴える場合は照射強度を下げる。
✅ 正しい。治療中の疼痛は組織刺激や不適切な強度を示唆するため、強度を低下させて調整することで安全性と治療効果を確保します。
5. プローブを5 cm以上、皮膚から離して行う。
❌ 誤り。超音波は皮膚接触で行うもので、プローブは直接皮膚に当てます。離すと超音波の減弱が著しく、治療効果が得られません。
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【試験対策ポイント】
• 足底腱膜炎の超音波治療:1 MHz周波数、0.5〜1.5 W/cm²低強度
• 間欠照射(パルス波):40〜50%時間率で非温熱的効果を活用
• 超音波は直接接触が原則、プローブと皮膚の密着が必須