第57回 理学療法士国家試験 午前 第18問
内部障害理学療法第57回午前
全身持久力トレーニングを行う場合、トレーニングを中止すべき状態はどれか。2つ選べ。トレーニング前の所見は、血圧120/65 mmHg、心拍数85/分、呼吸数19回/分、SpO₂ 96%、修正Borg Scale 3であった。
1. 血圧85/60 mmHg、心拍数100/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 93%、修正Borg Scale 5、自覚症状:めまい
2. 血圧128/60 mmHg、心拍数94/分、呼吸数29回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 6、自覚症状:筋疲労
3. 血圧135/75 mmHg、心拍数92/分、呼吸数25回/分、SpO₂ 96%、修正Borg Scale 6、自覚症状:なし
4. 血圧140/75 mmHg、心拍数110/分、呼吸数26回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 5、自覚症状:動悸
5. 血圧168/74 mmHg、心拍数101/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 91%、修正Borg Scale 4、自覚症状:筋疲労
- 1. 血圧85/60 mmHg、心拍数100/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 93%、修正Borg Scale 5、自覚症状:めまい ✓
- 2. 血圧128/60 mmHg、心拍数94/分、呼吸数29回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 6、自覚症状:筋疲労
- 3. 血圧135/75 mmHg、心拍数92/分、呼吸数25回/分、SpO₂ 96%、修正Borg Scale 6、自覚症状:なし
- 4. 血圧140/75 mmHg、心拍数110/分、呼吸数26回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 5、自覚症状:動悸 ✓
- 5. 血圧168/74 mmHg、心拍数101/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 91%、修正Borg Scale 4、自覚症状:筋疲労
正答:1・4番
解説
■ 正答:1番、4番
全身持久力トレーニング中止の判定基準は、血圧低下、低酸素血症、神経症状(めまい)、心症状(動悸)の出現が重要です。1番は血圧低下+めまいの危険信号、4番は動悸+SpO₂低下で循環応答異常を示しており、中止が必須です。
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【各選択肢の解説】
1. 血圧85/60 mmHg、心拍数100/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 93%、修正Borg Scale 5、自覚症状:めまい
✅ 正しい。血圧が前値120/65から85/60に低下(特に収縮期血圧が35mmHg低下)し、めまいという神経症状を伴っており、血管迷走神経反応や循環虚脱の危険信号のため中止必須。
2. 血圧128/60 mmHg、心拍数94/分、呼吸数29回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 6、自覚症状:筋疲労
❌ 誤り。血圧は安定し、自覚症状は筋疲労のみで危険な神経症状や心症状がない。呼吸数増加とBorg Scale 6は予想される運動応答であり、中止基準に該当しない。
3. 血圧135/75 mmHg、心拍数92/分、呼吸数25回/分、SpO₂ 96%、修正Borg Scale 6、自覚症状:なし
❌ 誤り。血圧、心拍数、酸素飽和度いずれも良好で、自覚症状もない。生理的な運動応答の範囲内であり継続可能。
4. 血圧140/75 mmHg、心拇数110/分、呼吸数26回/分、SpO₂ 92%、修正Borg Scale 5、自覚症状:動悸
✅ 正しい。心拍数110/分の増加、SpO₂が96%から92%に低下、そして動悸という心症状が出現。循環系への過度な負荷と酸素供給不足を示唆し中止必須。
5. 血圧168/74 mmHg、心拇数101/分、呼吸数23回/分、SpO₂ 91%、修正Borg Scale 4、自覚症状:筋疲労
❌ 誤り。血圧上昇(168mmHg)とSpO₂低下(91%)は認めるが、自覚症状が筋疲労のみで動悸やめまいなどの危険信号がない。血圧上昇単独での中止は過度。
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【試験対策ポイント】
- トレーニング中止基準:血圧低下+めまい、動悸+低酸素血症、神経症状の出現
- 修正Borg Scale高値のみでは中止基準にならない(運動強度を反映するため)
- SpO₂が90%以下、または前値から4%以上の低下+心症状で中止判定