第57回 理学療法士国家試験 午前 第29問
リハビリテーション医学第57回午前
FIMの評定で修正自立となるのはどれか。2つ選べ。
1. 入れ歯の着脱が自立している。
2. 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ。
3. スプーンを用いての食事が自立している。
4. 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。
5. 装具を装着して300m程度の歩行が自立している。
- 1. 入れ歯の着脱が自立している。
- 2. 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ。
- 3. スプーンを用いての食事が自立している。
- 4. 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。 ✓
- 5. 装具を装着して300m程度の歩行が自立している。 ✓
正答:4・5番
解説
■ 正答:4番・5番 — 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。/ 装具を装着して300m程度の歩行が自立している。
FIMの修正自立とは、何らかの補助具や環境適応(手すり、装具、福祉用具など)を使用すれば自立して動作が遂行できる状態を指します。4番は手すりという環境適応により、5番は装具という補助具を使用することで自立した歩行が可能であり、いずれも修正自立に該当します。
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【各選択肢の解説】
1. 入れ歯の着脱が自立している。
❌ 誤り。何の補助具も工夫も不要な純粋な自立であり、修正自立ではなく「自立」に分類されます。
2. 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ。
❌ 誤り。この動作は椅子というCAADL(手段的日常生活動作)の援助具ではなく、動作そのものの工夫であり、FIMでは「自立」に該当します。
3. スプーンを用いての食事が自立している。
❌ 誤り。スプーンは食事の基本的な道具であり、補助具ではなく標準的な食器です。何も使わずに食べる方が修正自立に該当します。
4. 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。
✅ 正しい。手すりは環境適応の補助具であり、これを使用して自立した衣類の着脱が可能です。修正自立の典型例です。
5. 装具を装着して300m程度の歩行が自立している。
✅ 正しい。装具は補助具であり、これを装着することで自立した歩行が可能な状態は修正自立です。距離の設定も現実的で修正自立の基準を満たしています。
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【試験対策ポイント】
• FIM修正自立:補助具(装具、杖、手すり)や環境適応により自立可能な状態
• 純粋な「自立」との違い:何も使わない=自立、何か使う=修正自立
• 標準的な道具(スプーン、箸)は修正自立の根拠にはならない