第57回 理学療法士国家試験 午前 第39問
整形外科疾患理学療法第57回午前
環椎骨折(Jefferson骨折)に対する運動療法で正しいのはどれか。
1. 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。
2. 頸椎の関節可動域運動は他動運動から開始する。
3. 骨癒合が得られてから歩行練習を開始する。
4. 骨癒合が得られるまで体幹筋力運動は行わない。
5. 受傷直後から装具は使用せず立位練習を行う。
- 1. 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。 ✓
- 2. 頸椎の関節可動域運動は他動運動から開始する。
- 3. 骨癒合が得られてから歩行練習を開始する。
- 4. 骨癒合が得られるまで体幹筋力運動は行わない。
- 5. 受傷直後から装具は使用せず立位練習を行う。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。
Jefferson骨折は環椎の四点骨折で、多くは保存療法で治療されます。運動療法は骨癒合の進行段階に応じて段階的に進める必要があり、まず可動性を獲得してから抵抗運動を行うという段階的アプローチが正しいです。
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【各選択肢の解説】
1. 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。
✅ 正しい。骨癒合初期は装具固定が必須で、癒合が進んで可動性が出現してから段階的に筋力運動を開始するのが原則です。
2. 頸椎の関節可動域運動は他動運動から開始する。
❌ 誤り。Jefferson骨折は受傷直後から装具で固定されるため、早期の関節可動域運動は避けるべきです。
3. 骨癒合が得られてから歩行練習を開始する。
❌ 誤り。歩行練習は骨癒合と関係なく、体幹や下肢機能の状態に応じて早期から開始可能です。
4. 骨癒合が得られるまで体幹筋力運動は行わない。
❌ 誤り。体幹筋力運動は頸椎の安定化に関与しないため、骨癒合中でも慎重に実施できます。
5. 受傷直後から装具は使用せず立位練習を行う。
❌ 誤り。受傷直後は必ず頸椎カラーやハローベストなどの装具で固定し、早期立位は骨癒合リスクを高めます。
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【試験対策ポイント】
・Jefferson骨折は環椎の4点骨折で保存療法が基本
・装具固定期間中は関節可動域運動を制限する
・段階的運動療法:固定→可動性獲得→筋力強化の順序が重要