第57回 理学療法士国家試験 午前 第40問
神経疾患理学療法第57回午前
脳卒中後のPusher現象について誤っているのはどれか。
1. 右半球損傷に多い。
2. 垂直判断の障害が関係する。
3. 身体軸が非麻痺側に傾斜する。
4. 座位だけでなく立位でも認められる。
5. 端座位で体幹を正中位に近づけると非麻痺側の股関節が外旋する。
- 1. 右半球損傷に多い。
- 2. 垂直判断の障害が関係する。
- 3. 身体軸が非麻痺側に傾斜する。 ✓
- 4. 座位だけでなく立位でも認められる。
- 5. 端座位で体幹を正中位に近づけると非麻痺側の股関節が外旋する。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 身体軸が非麻痺側に傾斜する。
Pusher現象は患者自身が麻痺側に身体を押しやる現象であり、身体軸は麻痺側に傾斜します。非麻痺側ではなく麻痺側への傾斜が特徴的です。
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【各選択肢の解説】
1. 右半球損傷に多い。
✅ 正しい。Pusher現象は右半球損傷(特に視床や島皮質)で左半球損傷の約3倍高い頻度で発生します。
2. 垂直判断の障害が関係する。
✅ 正しい。Pusher現象のメカニズムは垂直軸の知覚異常(自分の身体が傾いていると錯覚)による垂直判断障害です。
3. 身体軸が非麻痺側に傾斜する。
❌ 誤り。Pusher現象では患者が自分の身体を麻痺側に押しやるため、身体軸は麻痺側に傾斜します。この選択肢の傾斜方向が逆です。
4. 座位だけでなく立位でも認められる。
✅ 正しい。Pusher現象は座位・立位の両方で観察されます。特に立位でより顕著になることもあります。
5. 端座位で体幹を正中位に近づけると非麻痺側の股関節が外旋する。
✅ 正しい。セラピストが身体を正中位に戻そうとすると、患者は非麻痺側の股関節外旋で抵抗し、麻痺側への推進力を増強します。
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【試験対策ポイント】
• Pusher現象:患者が麻痺側に身体を押しやる現象(非麻痺側ではない)
• 右半球損傷で頻度高い、垂直判断障害が原因
• 座位・立位両方で出現、予後不良な兆候