第57回 理学療法士国家試験 午前 第40問
神経疾患理学療法第57回午前
第57回 理学療法士国家試験 午前 第40問(神経疾患理学療法)の正答は 3 です。「傾く側(麻痺側)」と「押す側(非麻痺側)」を入れ替えた選択肢が定番のひっかけ。
問題
脳卒中後のPusher現象について誤っているのはどれか。
- 1. 右半球損傷に多い。
- 2. 垂直判断の障害が関係する。
- 3. 身体軸が非麻痺側に傾斜する。 ✓
- 4. 座位だけでなく立位でも認められる。
- 5. 端座位で体幹を正中位に近づけると非麻痺側の股関節が外旋する。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 58.1%標準
31人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 身体軸が非麻痺側に傾斜する。
否定設問。Pusher現象では、非麻痺側の上下肢で床や座面を押して身体が麻痺側へ傾き、正中に戻そうとすると抵抗する。傾く向きは麻痺側であり、「非麻痺側に傾斜」は向きが逆である。
【各選択肢の解説】
1. 右半球損傷に多い。
✅ 正しい。Pusher現象は右半球損傷(左片麻痺)に多く報告されており、左半側空間無視を伴うこともある。
✅ 正しい。Pusher現象は右半球損傷(左片麻痺)に多く報告されており、左半側空間無視を伴うこともある。
2. 垂直判断の障害が関係する。
✅ 正しい。身体がまっすぐかを感じる基準(主観的な身体の垂直)がずれているため、本当の正中位を傾いていると感じ、修正に抵抗して押し返す。
✅ 正しい。身体がまっすぐかを感じる基準(主観的な身体の垂直)がずれているため、本当の正中位を傾いていると感じ、修正に抵抗して押し返す。
3. 身体軸が非麻痺側に傾斜する。(=正答)
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは、身体軸は麻痺側へ傾斜する。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは、身体軸は麻痺側へ傾斜する。
4. 座位だけでなく立位でも認められる。
✅ 正しい。座位・立位のほか、移乗や歩行の場面でも押す反応がみられる。
✅ 正しい。座位・立位のほか、移乗や歩行の場面でも押す反応がみられる。
5. 端座位で体幹を正中位に近づけると非麻痺側の股関節が外旋する。
✅ 正しい。正中位へ近づけようとすると、非麻痺側の上下肢で押し返す反応が強まり、その一つとして非麻痺側股関節の外旋がみられる。
✅ 正しい。正中位へ近づけようとすると、非麻痺側の上下肢で押し返す反応が強まり、その一つとして非麻痺側股関節の外旋がみられる。
【試験対策ポイント】
- 傾く向き:麻痺側
- 押す手足:非麻痺側
- 正中に戻そうとすると抵抗する
- 背景:身体の垂直の感じ方のずれ(視覚的な垂直の判断は比較的保たれる)
- 治療:鏡・壁・縦線など目で見える垂直の手がかりで正中を学び直す
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