第57回 理学療法士国家試験 午前 第76問
神経内科学第57回午前
脳波検査について誤っているのはどれか。
1. 開眼するとα波が抑制される。
2. 周波数はα波よりβ波の方が大きい。
3. ノンレム睡眠では高振幅徐波が出現する。
4. 小児では成人に比べて背景活動の周波数が低い。
5. 成人の安静覚醒閉眼時の背景活動はθ帯域である。
- 1. 開眼するとα波が抑制される。
- 2. 周波数はα波よりβ波の方が大きい。
- 3. ノンレム睡眠では高振幅徐波が出現する。
- 4. 小児では成人に比べて背景活動の周波数が低い。
- 5. 成人の安静覚醒閉眼時の背景活動はθ帯域である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 成人の安静覚醒閉眼時の背景活動はθ帯域である。
成人の安静覚醒閉眼時の背景活動は**α波(α帯域:8~13Hz)**が優位であり、θ帯域(4~8Hz)ではありません。θ波は小児や睡眠時に見られる周波数です。
---
【各選択肢の解説】
1. 開眼するとα波が抑制される。
✅ 正しい。開眼により視覚処理が活発化し、α波は減弱・消失する(α抑制)。
2. 周波数はα波よりβ波の方が大きい。
✅ 正しい。β波(13~30Hz)はα波(8~13Hz)より周波数が高い。
3. ノンレム睡眠では高振幅徐波が出現する。
✅ 正しい。深いノンレム睡眠(段階3)では高振幅δ波(0.5~4Hz)が特徴的。
4. 小児では成人に比べて背景活動の周波数が低い。
✅ 正しい。小児のα波は成人より低周波(6~9Hz程度)で、発達とともに周波数が増加。
5. 成人の安静覚醒閉眼時の背景活動はθ帯域である。
❌ 誤り。成人の安静覚醒閉眼時はα波(8~13Hz)が優位であり、θ波(4~8Hz)ではない。
---
【試験対策ポイント】
- α波:8~13Hz、閉眼時優位、開眼で抑制
- θ波:4~8Hz、小児や睡眠時に優位
- δ波:0.5~4Hz、深いノンレム睡眠で出現
- 脳波周波数は加齢とともに増加