PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第57回 理学療法士国家試験 午前 第87問

整形外科学第57回午前

第57回 理学療法士国家試験 午前 第87問(整形外科学)の正答は 3 です。アキレス腱断裂は30〜50歳のスポーツ活動中の受傷が典型ですが、高齢者では腱の変性により日常的な動作でも断裂することがあります。

問題
アキレス腱断裂について正しいのはどれか。
  1. 1. つま先立ちは可能である。
  2. 2. 受傷好発年齢は10歳代である。
  3. 3. 高齢者では日常活動での受傷が多い。
  4. 4. 術直後から患側の足関節可動域訓練を行う。
  5. 5. ステロイド注射はアキレス腱断裂を予防する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 高齢者では日常活動での受傷が多い。

アキレス腱断裂は30〜50歳のスポーツ活動中の受傷が典型ですが、高齢者では腱の変性により日常的な動作でも断裂することがあります。


【各選択肢の解説】

1. つま先立ちは可能である。
❌ 誤り。アキレス腱が断裂すると下腿三頭筋の作用が失われ、つま先立ちは困難になります。
2. 受傷好発年齢は10歳代である。
❌ 誤り。好発年齢は30〜50歳代で、運動を再開した中年に多くみられます。
3. 高齢者では日常活動での受傷が多い。
✅ 正しい。高齢者では腱の変性が進むため、軽微な日常動作でも断裂が起こりやすくなります。
4. 術直後から患側の足関節可動域訓練を行う。
❌ 誤り。術直後は腱の修復保護のため底屈位で固定し、過度な背屈は避けます。早期の積極的背屈訓練は再断裂の危険があります。
5. ステロイド注射はアキレス腱断裂を予防する。
❌ 誤り。ステロイド局所注射は腱の脆弱化を招き、断裂のリスクを高めるため予防にはなりません。

【試験対策ポイント】

アキレス腱断裂の特徴:好発30〜50歳・受傷時「ボールで蹴られた」感覚・Thompsonテスト陽性(腓腹筋を握っても足が底屈しない)・つま先立ち不能。治療後は底屈位固定から段階的に背屈を許可。ステロイド注射は禁忌に近い扱いです。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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