PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第57回 理学療法士国家試験 午前 第90問

神経内科学第57回午前

第57回 理学療法士国家試験 午前 第90問(神経内科学)の正答は 3 です。脳の機能局在と症状の対応問題です。

問題
脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Broca領域 ―― 遂行機能障害
  2. 2. 右小脳半球 ―― 左上下肢の運動失調
  3. 3. 右内包後脚 ―― 左上下肢の運動麻痺
  4. 4. 左前頭葉 ―― 左半側空間無視
  5. 5. 左放線冠 ―― 感覚性失語

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 右内包後脚 ―― 左上下肢の運動麻痺

脳の機能局在と症状の対応問題です。右内包後脚(錐体路通過部)の障害は対側=左の運動麻痺を生じます。錐体路は延髄で交叉するためです。


【各選択肢の解説】

1. Broca領域 ―― 遂行機能障害
❌ 誤り。Broca領域の障害は運動性(非流暢性)失語を生じます。遂行機能障害は前頭前野(背外側部)の障害です。
2. 右小脳半球 ―― 左上下肢の運動失調
❌ 誤り。小脳は症状が同側に出るため、右小脳半球障害は右上下肢の運動失調を生じます。
3. 右内包後脚 ―― 左上下肢の運動麻痺
✅ 正しい。錐体路は内包後脚を通り延髄で交叉するため、右の障害で対側(左)の運動麻痺を生じます。
4. 左前頭葉 ―― 左半側空間無視
❌ 誤り。半側空間無視は右頭頂葉障害で左空間に対して生じることが多く、左前頭葉障害との対応は誤りです。
5. 左放線冠 ―― 感覚性失語
❌ 誤り。放線冠は運動・感覚の伝導路で、感覚性(Wernicke)失語は左側頭葉後上部の障害です。

【試験対策ポイント】

錐体路は延髄で交叉→大脳半球障害は対側の運動麻痺小脳は同側症状が鉄則。失語=左半球(Broca=前頭葉・Wernicke=側頭葉)、半側空間無視=右頭頂葉。同側・対側の取り違えを狙う典型問題です。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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