第57回 理学療法士国家試験 午後 第8問
理学療法評価学第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第8問(理学療法評価学)の正答は 3 です。過回内テストは、両上肢を前に出して手掌を上に向けた位置から、両側同時に素早く回内させる。
問題
47歳の女性。多発性硬化症。30歳で発症し、寛解と増悪を繰り返した後、完全寛解していた。1週前に視力低下と小脳症状が出現し、入院となった。視神経と右小脳半球に脱髄を認める。過回内テストで図のような動きが観察された。この患者にみられる所見はどれか。
- 1. 振戦
- 2. 運動分解
- 3. 測定異常 ✓
- 4. 協働収縮異常
- 5. 反復拮抗運動不能
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 56.1%標準
41人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 測定異常
過回内テストは、両上肢を前に出して手掌を上に向けた位置から、両側同時に素早く回内させる。図は正面像なので画像の左が患者の右で、患者の右手が左手より大きく回り込んでいる(回内しすぎる)。小脳の病変と同じ側に出る運動の行き過ぎ=測定過大で、測定異常(ジスメトリア)の現れである。病変は右小脳半球で、側も一致する。
【各選択肢の解説】
1. 振戦
❌ 誤り。図が示すのは回内の行き過ぎで、律動的なふるえではない。正しくは、小脳性の振戦は目標に近づくほど強くなる企図振戦で、指鼻試験などでみる。
❌ 誤り。図が示すのは回内の行き過ぎで、律動的なふるえではない。正しくは、小脳性の振戦は目標に近づくほど強くなる企図振戦で、指鼻試験などでみる。
2. 運動分解
❌ 誤り。運動分解は、複数の関節を同時に滑らかに動かせず、いくつかの段階に分かれて動く現象である。正しくは、図の回内の行き過ぎは運動の大きさの調節の誤り=測定異常にあたる。
❌ 誤り。運動分解は、複数の関節を同時に滑らかに動かせず、いくつかの段階に分かれて動く現象である。正しくは、図の回内の行き過ぎは運動の大きさの調節の誤り=測定異常にあたる。
3. 測定異常
✅ 正しい。過回内テストで病側の手が回内しすぎるのは、目標で止まれない測定過大の現れである。小脳半球の病変では同じ側の上肢に出る。
✅ 正しい。過回内テストで病側の手が回内しすぎるのは、目標で止まれない測定過大の現れである。小脳半球の病変では同じ側の上肢に出る。
4. 協働収縮異常
❌ 誤り。協働収縮異常は、複数の筋が協調して働けない現象で、背臥位から腕を組んで起き上がるときに下肢が持ち上がる徴候などでみる。正しくは、過回内テストでみるのは測定異常である。
❌ 誤り。協働収縮異常は、複数の筋が協調して働けない現象で、背臥位から腕を組んで起き上がるときに下肢が持ち上がる徴候などでみる。正しくは、過回内テストでみるのは測定異常である。
5. 反復拮抗運動不能
❌ 誤り。手の回内・回外を素早く繰り返す課題で、リズムが乱れ遅くなる現象である。正しくは、図は1回の回内での行き過ぎを示しており、測定異常にあたる。
❌ 誤り。手の回内・回外を素早く繰り返す課題で、リズムが乱れ遅くなる現象である。正しくは、図は1回の回内での行き過ぎを示しており、測定異常にあたる。
【試験対策ポイント】
| 所見 | 見る検査 |
|---|---|
| 測定異常 | 指鼻試験・踵膝試験・過回内テスト |
| 反復拮抗運動不能 | 手の回内・回外の反復 |
| 協働収縮異常 | 腕を組んだ起き上がり |
| 企図振戦 | 指鼻試験(目標に近づくほど強まる) |
- 小脳半球の病変の症状は病変と同じ側に出る
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