第57回 理学療法士国家試験 午後 第22問
理学療法管理学第57回午後
インシデントレポートについて正しいのはどれか。
1. 時間をかけて作成する。
2. 自分の考えも含めて記載する。
3. 医療事故に至らない場合は作成しない。
4. 責任の所在を追求することが目的である。
5. 管理者は報告しやすい環境を作ることが重要である。
- 1. 時間をかけて作成する。
- 2. 自分の考えも含めて記載する。
- 3. 医療事故に至らない場合は作成しない。
- 4. 責任の所在を追求することが目的である。
- 5. 管理者は報告しやすい環境を作ることが重要である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 管理者は報告しやすい環境を作ることが重要である。
インシデントレポートは医療安全文化の構築に欠かせない制度であり、職員が安心して報告できる環境整備が管理者の重要な役割です。報告を通じて組織全体で問題を共有し、再発防止に取り組むことが目的です。
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■ 各選択肢の解説
1. 時間をかけて作成する。
❌ 誤り。インシデントレポートは記憶が鮮明なうちに迅速に作成すべきです。時間経過により詳細が曖昧になるため、発生直後の作成が原則です。
2. 自分の考えも含めて記載する。
❌ 誤り。客観的事実のみを記載します。主観的解釈や推測は含めず、「いつ・どこで・だれが・なにを・どのようにした」という具体的な事実に基づいて記録します。
3. 医療事故に至らない場合は作成しない。
❌ 誤り。むしろインシデント(ヒヤリハット)段階での報告が重要です。事故に至らないケースこそ、潜在的な危険要因を発見し予防する絶好の機会です。
4. 責任の所在を追求することが目的である。
❌ 誤り。責任追求が目的ではなく、医療安全の向上と再発防止が目的です。責任追求的になると報告が抑制され、安全文化の構築が阻害されます。
5. 管理者は報告しやすい環境を作ることが重要である。
✅ 正しい。管理者は非懲罰的で信頼できる報告体制を整備し、職員が躊躇なくインシデントを報告できる心理的安全性の確保が責務です。
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■ 試験対策ポイント
- インシデントレポート:医療事故だけでなくヒヤリハットも対象
- 迅速性と客観性:記憶が鮮明なうちに事実のみ記載
- 目的:責任追求ではなく安全文化の構築と再発防止