第57回 理学療法士国家試験 午後 第23問
神経内科学第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第23問(神経内科学)の正答は 5 です。Gowers 徴候(登攀性起立)は、腰帯部・大腿の近位筋の筋力低下のため、床から立ち上がるときに手を膝・大腿について自分の体をよじ登るように起立する現象である。
問題
Gowers 徴候を生じやすい疾患はどれか。
- 1. 関節リウマチ
- 2. Parkinson 病
- 3. 引き抜き損傷
- 4. 中心性頸髄損傷
- 5. Duchenne 型筋ジストロフィー ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 72.2%やさしい
36人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — Duchenne 型筋ジストロフィー
Gowers 徴候(登攀性起立)は、腰帯部・大腿の近位筋の筋力低下のため、床から立ち上がるときに手を膝・大腿について自分の体をよじ登るように起立する現象である。近位筋優位の筋力低下を示す Duchenne 型筋ジストロフィーの代表的所見である。
【各選択肢の解説】
1. 関節リウマチ
❌ 誤り。主病変は関節の滑膜炎と破壊・変形である。正しくは近位筋の筋力低下による登攀性起立は典型ではない。
❌ 誤り。主病変は関節の滑膜炎と破壊・変形である。正しくは近位筋の筋力低下による登攀性起立は典型ではない。
2. Parkinson 病
❌ 誤り。起立が遅くなることはあるが、原因は動作緩慢・固縮・姿勢反射障害である。正しくは近位筋の筋力低下で生じる Gowers 徴候とは別の病態。
❌ 誤り。起立が遅くなることはあるが、原因は動作緩慢・固縮・姿勢反射障害である。正しくは近位筋の筋力低下で生じる Gowers 徴候とは別の病態。
3. 引き抜き損傷
❌ 誤り。腕神経叢の神経根が引き抜かれる損傷で、症状は上肢に出る。正しくは下肢・腰帯の近位筋は保たれる。
❌ 誤り。腕神経叢の神経根が引き抜かれる損傷で、症状は上肢に出る。正しくは下肢・腰帯の近位筋は保たれる。
4. 中心性頸髄損傷
❌ 誤り。下肢より上肢に強い運動麻痺が特徴である。正しくは進行性の近位筋筋力低下による Gowers 徴候は生じない。
❌ 誤り。下肢より上肢に強い運動麻痺が特徴である。正しくは進行性の近位筋筋力低下による Gowers 徴候は生じない。
5. Duchenne 型筋ジストロフィー
✅ 正しい。ジストロフィン欠損で骨格筋が変性し、腰帯・大腿の近位筋から筋力が落ちるため、起立に上肢の助けが要る。
✅ 正しい。ジストロフィン欠損で骨格筋が変性し、腰帯・大腿の近位筋から筋力が落ちるため、起立に上肢の助けが要る。
【試験対策ポイント】
- Duchenne 型筋ジストロフィー:X 連鎖劣性遺伝・男児・CK 高値
- 所見:Gowers 徴候・腓腹筋の仮性肥大・動揺性歩行・腰椎前弯の増強
- Gowers 徴候は近位筋の筋力低下のサインで、多発性筋炎など他の近位筋優位の疾患でもみられうる
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