第57回 理学療法士国家試験 午後 第23問
神経内科学第57回午後
Gowers 徴候を生じやすい疾患はどれか。
1. 関節リウマチ
2. Parkinson 病
3. 引き抜き損傷
4. 中心性頸髄損傷
5. Duchenne 型筋ジストロフィー
- 1. 関節リウマチ
- 2. Parkinson 病
- 3. 引き抜き損傷
- 4. 中心性頸髄損傷
- 5. Duchenne 型筋ジストロフィー ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — Duchenne型筋ジストロフィー
Gowers徴候は、下肢の近位筋が著しく弱化した患者が立ち上がる際に、両手を床や自分の脚に順次ついて体を押し上げながら立ち上がる特徴的な動作です。Duchenne型筋ジストロフィーは進行性の筋萎縮疾患で、下肢近位筋の筋力低下が顕著であるため、この徴候が典型的に認められます。
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【各選択肢の解説】
1. 関節リウマチ
❌ 誤り。関節の炎症と破壊が主体であり、筋力低下ではなく関節痛や可動域制限が問題となるため、Gowers徴候は生じません。
2. Parkinson病
❌ 誤り。錐体外路障害による運動緩慢や筋強剛が特徴で、下肢近位筋の筋力低下ではなく、むしろ筋トーヌス異常が主体です。
3. 引き抜き損傷
❌ 誤り。神経根の損傷であり、通常は片側の症状となり、両下肢の対称的な近位筋力低下を来しません。
4. 中心性頸髄損傷
❌ 誤り。上肢の症状が主体で、下肢近位筋の選択的な筋力低下パターンではありません。
5. Duchenne型筋ジストロフィー
✅ 正しい。X連鎖劣性遺伝の進行性筋ジストロフィーで、下肢近位筋(臀筋・大腿四頭筋)の著しい筋力低下が特徴的であり、Gowers徴候が典型的に見られます。
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【試験対策ポイント】
• Gowers徴候=下肢近位筋力低下時の特徴的な立ち上がり動作
• Duchenne型筋ジストロフィーの典型的身体徴候
• 筋疾患と神経疾患の臨床症状の鑑別