第57回 理学療法士国家試験 午後 第42問
神経疾患理学療法第57回午後
脳卒中片麻痺の理学療法で正しいのはどれか。
1. 装具は機能回復を阻害する。
2. CPMは下肢の分離運動を促通する。
3. 立位練習は装具が完成してから開始する。
4. トレッドミル歩行練習で歩行速度が向上する。
5. 歩行練習は座位保持が可能になってから開始する。
- 1. 装具は機能回復を阻害する。
- 2. CPMは下肢の分離運動を促通する。
- 3. 立位練習は装具が完成してから開始する。
- 4. トレッドミル歩行練習で歩行速度が向上する。 ✓
- 5. 歩行練習は座位保持が可能になってから開始する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — トレッドミル歩行練習で歩行速度が向上する。
トレッドミル歩行練習は、一定速度での歩行反復により歩行速度の向上が実証されており、脳卒中片麻痺の機能回復に有効です。
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【各選択肢の解説】
1. 装具は機能回復を阻害する。
❌ 誤り。装具は麻痺側の関節を安定化させ、正常な歩行パターン形成や転倒予防を支援し、機能回復を促進します。
2. CPMは下肢の分離運動を促通する。
❌ 誤り。CPM(持続的他動運動)は関節可動域の維持と循環改善が目的で、分離運動(対角線パターン)の促通は促進手技で行います。
3. 立位練習は装具が完成してから開始する。
❌ 誤り。装具完成待ちではなく、座位での体幹制御が得られれば、装具の有無に関わらず早期に立位練習を開始すべきです。
4. トレッドミル歩行練習で歩行速度が向上する。
✅ 正しい。トレッドミルでの反復的な歩行練習は歩行速度と耐久性の向上が複数の研究で証明されています。
5. 歩行練習は座位保持が可能になってから開始する。
❌ 誤り。立位バランスが確保できれば、座位保持の段階より前に立位練習・歩行練習を開始できます。
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【試験対策ポイント】
・装具は機能回復促進の道具(阻害しない)
・トレッドミル歩行は速度向上に効果的(EBM)
・理学療法の段階的進行:各段階の完了を待たず段階的並行進行が基本