第57回 理学療法士国家試験 午後 第78問
内科学・臨床医学第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第78問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。下肢の深部静脈血栓が剥がれると、下大静脈→右心房→右心室→肺動脈と流れ、肺動脈に詰まって肺血栓塞栓症を起こす。
問題
下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器はどれか。
- 1. 脳
- 2. 肺 ✓
- 3. 肝臓
- 4. 心臓
- 5. 腎臓
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 76.2%やさしい
42人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 肺
下肢の深部静脈血栓が剥がれると、下大静脈→右心房→右心室→肺動脈と流れ、肺動脈に詰まって肺血栓塞栓症を起こす。静脈の血栓は肺、左心系の血栓は脳など全身の動脈と、流れる道筋で見分ける。
【各選択肢の解説】
1. 脳
❌ 誤り。正しくは、脳塞栓の塞栓源は心房細動などによる左心系の血栓や頸動脈の病変である。静脈の血栓は肺の毛細血管で止まるため、通常は脳に届かない(卵円孔開存などで右左短絡があるときの奇異性塞栓は例外)。
❌ 誤り。正しくは、脳塞栓の塞栓源は心房細動などによる左心系の血栓や頸動脈の病変である。静脈の血栓は肺の毛細血管で止まるため、通常は脳に届かない(卵円孔開存などで右左短絡があるときの奇異性塞栓は例外)。
2. 肺
✅ 正しい。静脈血はすべて右心を通って肺動脈へ送られるため、下肢静脈から剥がれた血栓は最初にたどり着く細い血管=肺動脈で詰まる。DVTと肺血栓塞栓症をまとめて静脈血栓塞栓症と呼ぶ。
✅ 正しい。静脈血はすべて右心を通って肺動脈へ送られるため、下肢静脈から剥がれた血栓は最初にたどり着く細い血管=肺動脈で詰まる。DVTと肺血栓塞栓症をまとめて静脈血栓塞栓症と呼ぶ。
3. 肝臓
❌ 誤り。正しくは、肝臓は肝静脈が下大静脈へ流れ込む側で、下肢静脈からの血栓は肝臓へは向かわない。
❌ 誤り。正しくは、肝臓は肝静脈が下大静脈へ流れ込む側で、下肢静脈からの血栓は肝臓へは向かわない。
4. 心臓
❌ 誤り。正しくは、血栓は右心の内腔を通過して肺動脈へ向かう。心筋を養う冠動脈は大動脈から出るため、静脈の血栓は入らない。
❌ 誤り。正しくは、血栓は右心の内腔を通過して肺動脈へ向かう。心筋を養う冠動脈は大動脈から出るため、静脈の血栓は入らない。
5. 腎臓
❌ 誤り。正しくは、腎梗塞は心房細動などによる動脈系の塞栓で起こる。腎静脈は下大静脈へ流れ込む側である。
❌ 誤り。正しくは、腎梗塞は心房細動などによる動脈系の塞栓で起こる。腎静脈は下大静脈へ流れ込む側である。
【試験対策ポイント】
| 血栓のできる場所 | 塞栓をきたす先 |
|---|---|
| 下肢の深部静脈 | 肺動脈(肺血栓塞栓症) |
| 左心房(心房細動) | 脳・腎臓など全身の動脈 |
- DVTの危険因子:長期臥床・手術後・ギプス固定
- 予防:早期離床・足関節の自動運動・弾性ストッキング
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