第57回 理学療法士国家試験 午後 第83問
神経疾患理学療法第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第83問(神経疾患理学療法)の正答は 1・3 です。自律神経過反射(自律神経過緊張反射)は、T6以上の脊髄損傷で膀胱充満・便塞などの刺激により交感神経が過剰に興奮して起こります。
問題
脊髄損傷の自律神経過反射でみられるのはどれか。2つ選べ。
- 1. 発汗 ✓
- 2. 頻脈
- 3. 高血圧 ✓
- 4. 低血糖
- 5. 四肢の疼痛
正答:1・3番
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解説
■ 正答:1・3番 — 発汗・高血圧
自律神経過反射(自律神経過緊張反射)は、T6以上の脊髄損傷で膀胱充満・便塞などの刺激により交感神経が過剰に興奮して起こります。急激な血圧上昇(高血圧)と損傷レベルより上の発汗・頭痛、反射的な徐脈が特徴です。
【各選択肢の解説】
1. 発汗
✅ 正しい。損傷レベルより上部の顔面・頸部の発汗・紅潮がみられる。
✅ 正しい。損傷レベルより上部の顔面・頸部の発汗・紅潮がみられる。
2. 頻脈
❌ 誤り。急激な高血圧に対し圧受容器反射が働き、むしろ徐脈となる。
❌ 誤り。急激な高血圧に対し圧受容器反射が働き、むしろ徐脈となる。
3. 高血圧
✅ 正しい。交感神経の過剰興奮で発作的に著明な血圧上昇をきたす(最も危険な症状)。
✅ 正しい。交感神経の過剰興奮で発作的に著明な血圧上昇をきたす(最も危険な症状)。
4. 低血糖
❌ 誤り。血糖異常は自律神経過反射の症状ではない。
❌ 誤り。血糖異常は自律神経過反射の症状ではない。
5. 四肢の疼痛
❌ 誤り。誘因は膀胱・直腸刺激で、麻痺域では痛みを感じない。
❌ 誤り。誘因は膀胱・直腸刺激で、麻痺域では痛みを感じない。
【試験対策ポイント】
自律神経過反射はT6より上位の損傷で生じ、最多の誘因は膀胱充満(尿閉・カテーテル閉塞)です。著明な高血圧・頭痛・顔面紅潮・発汗・鼻閉・徐脈が出現し、放置すると脳出血など危険。対応は起座位にして誘因(尿・便)を除去することが第一です。
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