第57回 理学療法士国家試験 午後 第83問
神経疾患理学療法第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第83問(神経疾患理学療法)の正答は 1・3 です。自律神経過反射は、主に第6胸髄より高位の脊髄損傷で、損傷高位より下の刺激(膀胱充満・便秘など)が交感神経を反射的に過剰に興奮させて起こる。
問題
脊髄損傷の自律神経過反射でみられるのはどれか。2つ選べ。
- 1. 発汗 ✓
- 2. 頻脈
- 3. 高血圧 ✓
- 4. 低血糖
- 5. 四肢の疼痛
正答:1・3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 60.9%標準
46人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1・3番 — 発汗・高血圧
自律神経過反射は、主に第6胸髄より高位の脊髄損傷で、損傷高位より下の刺激(膀胱充満・便秘など)が交感神経を反射的に過剰に興奮させて起こる。血管収縮による急な血圧上昇と、損傷高位より上の発汗・顔面紅潮・頭痛が出る。
【各選択肢の解説】
1. 発汗
✅ 正しい。血圧上昇に対して脳からの抑制が働くが、その信号は損傷部より下に届かないため、損傷高位より上(顔面・頸部)で血管拡張による紅潮と発汗が起こる。
✅ 正しい。血圧上昇に対して脳からの抑制が働くが、その信号は損傷部より下に届かないため、損傷高位より上(顔面・頸部)で血管拡張による紅潮と発汗が起こる。
2. 頻脈
❌ 誤り。正しくは徐脈になる。急な血圧上昇を圧受容器が感知し、迷走神経を介して心拍数が下がる。
❌ 誤り。正しくは徐脈になる。急な血圧上昇を圧受容器が感知し、迷走神経を介して心拍数が下がる。
3. 高血圧
✅ 正しい。損傷高位より下の広い範囲の血管が交感神経の過剰興奮で収縮し、発作性に著しい高血圧となる。放置すると脳出血などの危険がある。
✅ 正しい。損傷高位より下の広い範囲の血管が交感神経の過剰興奮で収縮し、発作性に著しい高血圧となる。放置すると脳出血などの危険がある。
4. 低血糖
❌ 誤り。血糖の変化は本症の症状ではない。正しくは、症状は血圧上昇・徐脈・頭痛・発汗・顔面紅潮・鼻閉などの自律神経症状である。
❌ 誤り。血糖の変化は本症の症状ではない。正しくは、症状は血圧上昇・徐脈・頭痛・発汗・顔面紅潮・鼻閉などの自律神経症状である。
5. 四肢の疼痛
❌ 誤り。正しくは、誘因は麻痺域への刺激(膀胱充満など)だが、麻痺域の感覚は失われているため四肢の痛みとしては自覚されず、自覚症状は頭痛として現れる。
❌ 誤り。正しくは、誘因は麻痺域への刺激(膀胱充満など)だが、麻痺域の感覚は失われているため四肢の痛みとしては自覚されず、自覚症状は頭痛として現れる。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 第6胸髄より高位の損傷 |
| 誘因 | 膀胱充満(最多)・便秘・褥瘡など |
| 症状 | 高血圧・徐脈・頭痛・損傷高位より上の発汗と紅潮・鼻閉 |
| 対応 | 座位にして頭部を挙上し、誘因(尿・便など)を取り除く |
「頻脈」と「徐脈」の入れ替えがひっかけの定番である。
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