第57回 理学療法士国家試験 午後 第87問
整形外科学第57回午後
腰部脊柱管狭窄症で正しいのはどれか。
1. 先天発症が多い。
2. 内反尖足を生じる。
3. 間欠性跛行を生じる。
4. 腰椎前屈で症状が増強する。
5. 下肢の深部腱反射は亢進する。
- 1. 先天発症が多い。
- 2. 内反尖足を生じる。
- 3. 間欠性跛行を生じる。 ✓
- 4. 腰椎前屈で症状が増強する。
- 5. 下肢の深部腱反射は亢進する。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 間欠性跛行を生じる。
腰部脊柱管狭窄症の最も特徴的な臨床症状が間欠性跛行です。歩行時に下肢痛やしびれが出現し、腰を前屈して休むと症状が軽減する現象で、本疾患の病態を直結する症状です。
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【各選択肢の解説】
1. 先天発症が多い。
❌ 誤り。腰部脊柱管狭窄症は加齢に伴う椎体骨棘形成や靭帯肥厚が主原因であり、加齢発症が大多数です。先天性狭窄は素因となることもありますが、発症の多くは後天的です。
2. 内反尖足を生じる。
❌ 誤り。内反尖足はポリオや脳卒中などの上位運動ニューロン障害で見られます。腰部脊柱管狭窄症は馬尾症候群を呈する場合もありますが、典型的には下肢痛・しびれが主体で足変形は生じません。
3. 間欠性跛行を生じる。
✅ 正しい。腰部脊柱管狭窄症の病態的特徴です。脊柱管内の狭窄により神経根や馬尾が圧迫され、歩行により症状増悪、前屈により脊柱管径が拡大して症状軽減します。
4. 腰椎前屈で症状が増強する。
❌ 誤り。逆です。腰椎前屈で脊柱管径が拡大し症状が軽減(間欠性跛行の軽減)します。後屈で狭窄が増強し症状が悪化します。
5. 下肢の深部腱反射は亢進する。
❌ 誤り。反射低下または消失が見られます。神経根や馬尾の圧迫により反射弧の機能が障害されるためです。
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【試験対策ポイント】
・間欠性跛行+腰椎前屈で軽減が腰部脊柱管狭窄症の診断的特徴
・後屈痛増強、反射低下が神経学的所見
・加齢に伴う退行性変化が病因(骨棘、靭帯肥厚)