第57回 理学療法士国家試験 午後 第93問
内科学・臨床医学第57回午後
多発性骨髄腫にみられるのはどれか。
1. 肝障害
2. 病的骨折
3. 赤血球増多
4. 血清総蛋白量減少
5. 低カルシウム血症
- 1. 肝障害
- 2. 病的骨折 ✓
- 3. 赤血球増多
- 4. 血清総蛋白量減少
- 5. 低カルシウム血症
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 病的骨折
多発性骨髄腫は骨髄腫細胞による骨破壊とRANKL(受容体型核因子κBリガンド)産生増加により、破骨細胞が活性化され、広範な骨融解が生じます。この結果、病的骨折が高頻度にみられます。
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【各選択肢の解説】
1. 肝障害
❌ 誤り。多発性骨髄腫の主な臓器障害は腎障害(軽鎖型アミロイドーシス、キャストネフローパシー)であり、肝障害は特徴的ではありません。
2. 病的骨折
✅ 正しい。骨融解による骨質低下で脊椎、肋骨、骨盤などに病的骨折が頻発し、多発性骨髄腫の特徴的所見です。
3. 赤血球増多
❌ 誤り。むしろ骨髄における骨髄腫細胞増殖が正常造血を圧迫するため、貧血(赤血球減少)がみられます。
4. 血清総蛋白量減少
❌ 誤り。M蛋白(単一クローン性免疫グロブリン)が増加するため、血清総蛋白量は増加します。血清蛋白分画で異常M峰が認められます。
5. 低カルシウム血症
❌ 誤り。骨融解により高カルシウム血症(腫瘍随伴症候群)が生じ、腎障害と相まって腎不全を招くことがあります。
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【試験対策ポイント】
• 多発性骨髄腫:M蛋白増加、骨融解による病的骨折、腎障害が3大特徴
• 高カルシウム血症は重篤な合併症(腎機能低下と関連)
• 貧血は骨髄圧迫による医学的根拠