第57回 理学療法士国家試験 午後 第98問
臨床心理学第57回午後
統合失調症について正しいのはどれか。
1. 男性に多い。
2. 急性発症することが多い。
3. 若年の発症は予後が良い。
4. 中年期以後に発症することが多い。
5. 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。
- 1. 男性に多い。
- 2. 急性発症することが多い。
- 3. 若年の発症は予後が良い。
- 4. 中年期以後に発症することが多い。
- 5. 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。
高EE(高感情表出)環境は統合失調症患者の再発を強く促進することが実証されており、重要な予後予測因子です。
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【各選択肢の解説】
1. 男性に多い。
❌ 誤り。統合失調症は男女ほぼ同数の発症率です。男性は20~30代で女性は20代後半~30代で発症のピークがあり、女性の方がやや遅延する傾向にあります。
2. 急性発症することが多い。
❌ 誤り。統合失調症は緩徐な発症が一般的です。前駆期を経由して陰性症状から陽性症状へと進行することが多く、急性発症は比較的稀です。
3. 若年の発症は予後が良い。
❌ 誤り。むしろ逆で、若年発症(特に10代)は予後が悪い傾向にあります。発症年齢が遅いほど一般的に予後が良好とされています。
4. 中年期以後に発症することが多い。
❌ 誤り。統合失調症は若年者に好発する疾患です。発症ピークは男性20~30代、女性25~35代であり、中年期以後の発症は少数例です。
5. 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。
✅ 正しい。EE(Expressed Emotion)が高い家族環境では批判的態度や過干渉が強く、統合失調症患者の再発率が48~56%と明らかに上昇することが実証されています。
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【試験対策ポイント】
• 統合失調症の発症年齢:男性20~30代、女性25~35代(若年者に好発)
• 高EE環境での再発率:約50%(低EEは約15%)
• 予後:発症年齢が遅いほど、女性ほど、発症後治療開始が早いほど良好