第58回 理学療法士国家試験 午前 第9問
整形外科疾患理学療法第58回午前
第58回 理学療法士国家試験 午前 第9問(整形外科疾患理学療法)の正答は 4 です。エックス線では、脛骨近位の内側にプレートが固定され、骨切り部に楔状の補填材が入っている。
問題
55歳の女性。趣味でジョギングを行っている。変形性膝関節症に対して手術療法が行われた。術後のエックス線写真(別冊No.3)を別に示す。術後の理学療法で正しいのはどれか。
- 1. 金属を抜いてからスポーツ復帰する。
- 2. 骨癒合が得られるまで完全免荷とする。
- 3. 術後から外側が高い楔状足底挿板を使用する。
- 4. 術後早期から大腿四頭筋の筋力増強運動を行う。 ✓
- 5. 術後2週の安静後に患側膝関節の可動域練習を開始する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 69.1%やさしい
55人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 術後早期から大腿四頭筋の筋力増強運動を行う。
エックス線では、脛骨近位の内側にプレートが固定され、骨切り部に楔状の補填材が入っている。内側型の変形性膝関節症に行う内側開大式高位脛骨骨切り術(HTO)であり、関節温存術のため術後早期から大腿四頭筋の筋力と膝の可動域を回復させる。
【各選択肢の解説】
1. 金属を抜いてからスポーツ復帰する。
❌ 誤り。プレートの抜去は骨癒合を確認した後に行うことが多いが、スポーツ復帰の条件ではない。正しくは骨癒合と筋力・可動域の回復を確認して、プレートが入ったまま段階的に復帰する。
❌ 誤り。プレートの抜去は骨癒合を確認した後に行うことが多いが、スポーツ復帰の条件ではない。正しくは骨癒合と筋力・可動域の回復を確認して、プレートが入ったまま段階的に復帰する。
2. 骨癒合が得られるまで完全免荷とする。
❌ 誤り。プレートで固定されており、骨癒合を待つまで完全免荷にする必要はない。正しくは術後早期から部分荷重を始め、段階的に全荷重へ進める。
❌ 誤り。プレートで固定されており、骨癒合を待つまで完全免荷にする必要はない。正しくは術後早期から部分荷重を始め、段階的に全荷重へ進める。
3. 術後から外側が高い楔状足底挿板を使用する。
❌ 誤り。外側楔状足底挿板は内側型変形性膝関節症の保存療法で、荷重を外側へ移すために使う。正しくはHTOで下肢のアライメントが矯正されているため、術後に使う必要はない。
❌ 誤り。外側楔状足底挿板は内側型変形性膝関節症の保存療法で、荷重を外側へ移すために使う。正しくはHTOで下肢のアライメントが矯正されているため、術後に使う必要はない。
4. 術後早期から大腿四頭筋の筋力増強運動を行う。
✅ 正しい。膝の術後は大腿四頭筋の筋力低下が起こりやすく、膝の安定性と歩行の回復に直結する。固定されていれば、等尺性運動などで術後早期から始められる。
✅ 正しい。膝の術後は大腿四頭筋の筋力低下が起こりやすく、膝の安定性と歩行の回復に直結する。固定されていれば、等尺性運動などで術後早期から始められる。
5. 術後2週の安静後に患側膝関節の可動域練習を開始する。
❌ 誤り。2週の安静は関節の拘縮と筋萎縮を招く。正しくは術後早期から膝関節の可動域練習を始める。
❌ 誤り。2週の安静は関節の拘縮と筋萎縮を招く。正しくは術後早期から膝関節の可動域練習を始める。
【試験対策ポイント】
| 高位脛骨骨切り術(HTO) | 人工膝関節全置換術(TKA) | |
|---|---|---|
| 目的 | 下肢アライメントの矯正(関節温存) | 関節面の置換 |
| 主な対象 | 比較的若く活動性の高い内側型OA | 高齢・進行例 |
| 術後 | 骨切り部の癒合を見ながら段階的荷重 | 早期から全荷重が多い |
本問はジョギングを続けたい55歳=関節温存術が選ばれる典型例である。
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