第58回 理学療法士国家試験 午前 第91問
内科学・臨床医学第58回午前
第58回 理学療法士国家試験 午前 第91問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。糖尿病性多発神経障害は、長い神経線維の末端から障害される長さ依存性の神経障害である。
問題
糖尿病性神経障害に特徴的な所見はどれか。
- 1. 急激な発症
- 2. 自律神経過反射
- 3. 深部腱反射の亢進
- 4. 下肢の靴下型感覚障害 ✓
- 5. 近位筋優位の筋力低下
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 73.6%やさしい
53人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 下肢の靴下型感覚障害
糖尿病性多発神経障害は、長い神経線維の末端から障害される長さ依存性の神経障害である。そのため足先から左右対称に始まり、靴下型(進むと手袋型も)の感覚障害を示す。
【各選択肢の解説】
1. 急激な発症
❌ 誤り。正しくは、慢性の高血糖が続くことで年単位で緩徐に進行する。
❌ 誤り。正しくは、慢性の高血糖が続くことで年単位で緩徐に進行する。
2. 自律神経過反射
❌ 誤り。正しくは、糖尿病では自律神経の機能が低下し、起立性低血圧・無痛性心筋虚血・排尿障害・胃の運動低下などを生じる。自律神経過反射は第6胸髄より上位の脊髄損傷でみられる。
❌ 誤り。正しくは、糖尿病では自律神経の機能が低下し、起立性低血圧・無痛性心筋虚血・排尿障害・胃の運動低下などを生じる。自律神経過反射は第6胸髄より上位の脊髄損傷でみられる。
3. 深部腱反射の亢進
❌ 誤り。正しくは、末梢神経障害のため深部腱反射は低下・消失し、まずアキレス腱反射から低下する。腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害の所見である。
❌ 誤り。正しくは、末梢神経障害のため深部腱反射は低下・消失し、まずアキレス腱反射から低下する。腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害の所見である。
4. 下肢の靴下型感覚障害
✅ 正しい(=正答)。神経は長いほど代謝障害の影響を受けやすく、最も長い下肢の神経の末端(足先)から症状が出る。しびれ・振動覚低下・痛覚低下が足先から左右対称に広がる。
✅ 正しい(=正答)。神経は長いほど代謝障害の影響を受けやすく、最も長い下肢の神経の末端(足先)から症状が出る。しびれ・振動覚低下・痛覚低下が足先から左右対称に広がる。
5. 近位筋優位の筋力低下
❌ 誤り。正しくは、多発神経障害の筋力低下は長さ依存性のため遠位筋優位である。近位筋優位の筋力低下は多発性筋炎などの筋疾患の特徴である。
❌ 誤り。正しくは、多発神経障害の筋力低下は長さ依存性のため遠位筋優位である。近位筋優位の筋力低下は多発性筋炎などの筋疾患の特徴である。
【試験対策ポイント】
| 糖尿病性多発神経障害 | |
|---|---|
| 経過 | 緩徐に進行 |
| 分布 | 遠位優位・左右対称(靴下型→手袋型) |
| 腱反射 | 低下・消失(アキレス腱反射から) |
| 自律神経 | 低下(起立性低血圧など) |
足の感覚低下は足潰瘍・壊疽につながるためフットケアが重要。
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