第58回 理学療法士国家試験 午前 第92問
内科学・臨床医学第58回午前
第58回 理学療法士国家試験 午前 第92問(内科学・臨床医学)の正答は 3 です。肝不全では肝臓の合成能(アルブミン・凝固因子)と解毒能(アンモニア処理)が落ち、門脈圧亢進も加わる。
問題
肝不全でみられるのはどれか。
- 1. 脳炎
- 2. 裂肛
- 3. 腹水貯留 ✓
- 4. 血小板増加
- 5. 高アルブミン血症
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 52.3%標準
44人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 腹水貯留
肝不全では肝臓の合成能(アルブミン・凝固因子)と解毒能(アンモニア処理)が落ち、門脈圧亢進も加わる。低アルブミン血症による膠質浸透圧の低下と門脈圧亢進により腹水がたまる。
【各選択肢の解説】
1. 脳炎
❌ 誤り。正しくは、肝不全でみられるのは肝性脳症であり、アンモニアなどの毒性物質が処理されずに脳に作用する代謝性の意識障害で、羽ばたき振戦を伴う。感染などによる脳の炎症(脳炎)ではない。
❌ 誤り。正しくは、肝不全でみられるのは肝性脳症であり、アンモニアなどの毒性物質が処理されずに脳に作用する代謝性の意識障害で、羽ばたき振戦を伴う。感染などによる脳の炎症(脳炎)ではない。
2. 裂肛
❌ 誤り。正しくは、裂肛は硬い便の通過などで肛門の上皮が裂ける病気で、肝不全の所見ではない。肝不全に伴う門脈圧亢進でみられる消化管の所見は食道・胃静脈瘤である。
❌ 誤り。正しくは、裂肛は硬い便の通過などで肛門の上皮が裂ける病気で、肝不全の所見ではない。肝不全に伴う門脈圧亢進でみられる消化管の所見は食道・胃静脈瘤である。
3. 腹水貯留
✅ 正しい(=正答)。アルブミンが減ると血管内に水を保つ力(膠質浸透圧)が下がり、門脈圧の上昇で腹腔へ水が漏れ出しやすくなる。この2つが重なって腹水がたまる。
✅ 正しい(=正答)。アルブミンが減ると血管内に水を保つ力(膠質浸透圧)が下がり、門脈圧の上昇で腹腔へ水が漏れ出しやすくなる。この2つが重なって腹水がたまる。
4. 血小板増加
❌ 誤り。正しくは、血小板は減少する。門脈圧亢進による脾腫で血小板が脾臓に捕らえられ、肝臓でつくられるトロンボポエチンも減るためである。
❌ 誤り。正しくは、血小板は減少する。門脈圧亢進による脾腫で血小板が脾臓に捕らえられ、肝臓でつくられるトロンボポエチンも減るためである。
5. 高アルブミン血症
❌ 誤り。正しくは、アルブミンは肝臓でつくられるため、合成能が落ちて低アルブミン血症となる。
❌ 誤り。正しくは、アルブミンは肝臓でつくられるため、合成能が落ちて低アルブミン血症となる。
【試験対策ポイント】
| しくみ | 所見 |
|---|---|
| 合成能の低下 | 低アルブミン血症・凝固因子の低下(出血傾向) |
| 解毒能の低下 | 肝性脳症・羽ばたき振戦 |
| 門脈圧亢進 | 腹水・脾腫・血小板減少・食道静脈瘤 |
| ビリルビン処理の低下 | 黄疸 |
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