第58回 理学療法士国家試験 午前 第94問
内科学・臨床医学第58回午前
第58回 理学療法士国家試験 午前 第94問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。肺塞栓症の塞栓源の大部分は下肢・骨盤の深部静脈血栓である。
問題
肺塞栓症で誤っているのはどれか。
- 1. 脱水が誘因となる。
- 2. Ⅰ型呼吸不全を呈する。
- 3. Dダイマーが上昇する。
- 4. 下肢よりも上肢の術後に多い。 ✓
- 5. 深部静脈血栓症との合併が多い。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 51.1%標準
45人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 下肢よりも上肢の術後に多い。
肺塞栓症の塞栓源の大部分は下肢・骨盤の深部静脈血栓である。そのため下肢の術後(人工股関節・人工膝関節置換術など)に多く、「上肢の術後に多い」が誤りの記述である。
【各選択肢の解説】
1. 脱水が誘因となる。
✅ 正しい。脱水で血液が濃縮して粘稠になり、血栓ができやすくなる。Virchowの三徴のうち「血液凝固能の亢進」に当たる。
✅ 正しい。脱水で血液が濃縮して粘稠になり、血栓ができやすくなる。Virchowの三徴のうち「血液凝固能の亢進」に当たる。
2. Ⅰ型呼吸不全を呈する。
✅ 正しい。肺動脈が詰まると換気はあるのに血流がない領域ができ、ガス交換が障害されて低酸素血症となる。過換気のためPaCO₂は上がらず、PaCO₂が45Torr以下のⅠ型呼吸不全となる。
✅ 正しい。肺動脈が詰まると換気はあるのに血流がない領域ができ、ガス交換が障害されて低酸素血症となる。過換気のためPaCO₂は上がらず、PaCO₂が45Torr以下のⅠ型呼吸不全となる。
3. Dダイマーが上昇する。
✅ 正しい。Dダイマーはフィブリンが分解されてできる物質で、血栓があると上昇する。値が正常なら肺塞栓症を否定する手がかりになる。
✅ 正しい。Dダイマーはフィブリンが分解されてできる物質で、血栓があると上昇する。値が正常なら肺塞栓症を否定する手がかりになる。
4. 下肢よりも上肢の術後に多い。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、下肢の術後に多い。下肢の手術では術後の安静や下肢の不動で静脈の血流が滞り、深部静脈血栓ができやすい。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、下肢の術後に多い。下肢の手術では術後の安静や下肢の不動で静脈の血流が滞り、深部静脈血栓ができやすい。
5. 深部静脈血栓症との合併が多い。
✅ 正しい。下肢の深部静脈にできた血栓が遊離し、静脈→右心→肺動脈と流れて詰まるため、深部静脈血栓症と合併することが多い。
✅ 正しい。下肢の深部静脈にできた血栓が遊離し、静脈→右心→肺動脈と流れて詰まるため、深部静脈血栓症と合併することが多い。
【試験対策ポイント】
| Virchowの三徴 | 例 |
|---|---|
| 血流の停滞 | 長期臥床・下肢の術後・長時間の座位 |
| 血管内皮の障害 | 手術・外傷 |
| 血液凝固能の亢進 | 脱水・悪性腫瘍・経口避妊薬 |
離床直後や初回歩行時の急な呼吸困難・胸痛に注意する。
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